# ページ17
岳「...重いんだけど。」
『今日はなんでも言うこと聞いてくれるって言ったでしょ。文句言わないで。』
岳「はいはい。」
岳の肩に頭を乗せれば岳も首を傾げて頭がコツンとぶつかった。
『すごく幻想的。きっと都会にいたらこの景色は見れなかったな。』
岳「田舎だからこその良さっていっぱいあるよね。」
『私、茨城に来て本当に良かった。』
岳「俺もAが来てくれて本当に良かったって思うよ。」
だんだんとオレンジが黒に変わってゆっくりと街が昼から夜へとなっていく。
『夜が昼にお疲れ様ってお布団かけてあげてるんだね。』
岳「え？」
『岳がこの景色見て言った言葉。私この表現すごく好き。』
岳「そんなこと言ったっけ？」
『うん。いつも夕焼け見ると岳のその言葉を思い出すんだ。それで私も今日1日頑張ったなーって思うの。』
岳「俺はレモン味の飴食べるとAのこと思い出すよ。」
『なんでレモン？』
岳「初めてAがくれたのがレモンだったから。海にドライブ行った帰りでさ、俺すごいたじたじで全然かっこつけられなくて。
今でもレモンの飴食べるとあの時のこと思い出して恥ずかしくなる。」
『甘酸っぱい記憶だね。笑』
岳「すげー青春って感じじゃない？笑」
『ふふっ、じゃあそんな岳に、』
私は鞄を漁って黄色い小さな袋を岳の手の上に乗せた。
岳「ありがとう。」
ぽいっと口に飴を放り込んだ岳は "そうそう、この味"と楽しそうに笑った。
『美味しい？』
岳「美味しい。」
そう言うと岳はガリっと飴を噛んだ。
岳「A、」
『ん？』
岳「Aにも分けてあげる...」
私の顔を覗き込むようにして唇を重ねた岳は半分に割れた飴の片割れを舌で私の口の中へ押し込んだ。
岳「美味しい？」
『.....美味しい。』
岳はペロッと舌を出して楽しそうに笑って、私の頬は一気に熱を帯びた。
鞄の中にはまだまだたくさんレモン味の飴が入っている。でも、今食べているこの飴よりも美味しい飴なんて他にはないだろう。
恥ずかしくて赤く染まった頬は夕焼けが隠してくれて、
口の中には甘酸っぱい味と幸せが広がった。
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Pin(プロフ) - 海さん» あっという間でしたねー。�犬發爾劼茲蹐靴�お願いします！夜の方は....（笑）そろそろ進展もあるはずなので楽しみにしていただけたら嬉しいです◎喧嘩やすれ違いを通じて2人の仲が深まっていけばいいですね^ ^ (2015年6月14日 19時) (
レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - みぃさん» はじめまして！コメントありがとうございます♪これから2人にはどんなことが待っているんですかね。私も楽しみです！ここからもぜひ楽しんでいってください^ ^ (2015年6月14日 19時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 3もあっと言う間に終了ですね〜 イベント盛りだくさんで楽しかったです！4も楽しみにしてます！特に夜のお話を…（笑）久々に喧嘩しちゃいましたね。でも喧嘩してこそ、いいカップルだと思います。2人の関係がよりよいものになるキッカケになればいいですね。 (2015年6月12日 23時) (レス) id: 6bdf67aa6e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - Pinさんはじめまして。いつも楽しく読ませて頂いてます。ヒロインと岳さん初喧嘩？これから二人にはいろんなことが待っていると思うとワクワクします。 (2015年6月9日 1時) (レス) id: 2b3d070e4b (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 海さん» こんばんは♪いつもいつもありがとうございます！私もこんなお父さんだったらいいなーという思いです。笑 真面目な岳さんにヒロインファミリーも喜んでいると思います。このまま素敵な関係が築けるといいですね(*^^*) (2015年6月8日 19時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pin
| 作成日時：2015年4月27日 21時
