好きだなんて言うわけない _Ren.N_

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また母の足音に起こされる朝を迎えた



玄関前には平野くんと永瀬と由宇




あんなことがあったのに




窓に向かって爽やかな笑顔で手を振ってくれる




平野くん




心がきゅって締め付けられて痛む






「おはよ〜」



由宇「Aおはよー！」







由宇と挨拶を交すと



平野くんが近付いてくる







平野「Aちゃんおはよ。寝癖ついてるよ。かわいい』







昨日のことが嘘のようにいつもと変わらない



優しさで私を受け入れてくれる平野くん




女の子皆にそうなんでしょって




思って受けてた頃とは違って





この優しさは愛なんだって知った今




前以上に照れ臭いしドキドキする







『そんなに紫耀が好きならええやん、両想いやん』




平野「そうなる？！」







答えが分かっている私と平野くんは



目を合わせて笑う




現状、私が永瀬を好きってことを知らないのは



永瀬本人だけ






由宇「好きなのは廉だって言ってあげたら？」






由宇に耳打ちされたけど




今まで沢山悪魔のような意地悪を




されて来た私は永瀬に優しくする気はない




本当は永瀬が好きだなんて絶対言わないもん







平野「廉がそんな強がってると本当に俺たち付き合っちゃうよー？」




「そうだそうだ！」





『勝手にしろ、俺先行くわ』








うわ… 怒った…






由宇「平野くんもAも悪いね〜 平野くんは振られたってことを、Aは本当は廉くんが好きってことを言ってあげたら良いのに」







「絶対言わない！」




平野「俺はAちゃんに付き合うよ？」




由宇「平野くん… 優しいのか意地悪なのか…でもかっこいいから何でも良い！！」






出ました、爽やかイケメン最強説。




永瀬覚悟しとけ！





沢山平野くんといちゃついてやる〜！！

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