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16話 ページ18

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しばらく食べることに専念していると始まったのはやはりサッカーの話


次の試合の相手がどうだとか

あの選手はここを気をつけなきゃいけないだとか…




私にはさっぱりわからない






…これ私いる?








明らかに私抜きで成立している会話に一向に自分の必要性を感じないままただ時間だけが過ぎた









優「そうだ、A今度の試合見にこいよ。」




先ほどまで私抜きで会話をしていたくせにいきなり話をふってきた



『は、なんで。』








行かないと言うに決まっているのに誘ってくる兄は本当に何を考えているのだろうか









優「行かないは無しだかんな。」





そこまでして私にサッカーを見せたい兄の気持ちがわからない






『やだ、行きたくない…。』




そう言った時、安部選手と目が合ってしまった



『あ…。』



何も言えないでいるのを見兼ねた兄が何か言おうとしたのを遮るように安部選手が口を開いた









裕「Aさんはサッカー嫌いですか?」






『い、いや嫌いなわけじゃ…。』




うまく言えずにいるとさらに言葉が続く




裕「僕今年からプロになって、この前Aさんが来てた試合が初スタメンだったんです。あの日寮の前でお会いしてあんなこと言いましたけど、やっぱり心のどっかでやりきれない思い抱えてたんです。

でも、Aさんにお会いして『カッコよかった。』って言ってもらって今日の自分を観てくれてた人が1人でも居たんだって思えて嬉しかったんです。少しでも誰かのためになれたんだって思えました。」





そう言うと安部選手はおもむろに立ち上がり、ありがとうございますと頭を下げた

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設定タグ:鹿島アントラーズ , 安部裕葵 , 鈴木優磨   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あや | 作成日時:2019年5月2日 21時

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