君の背中 (ページ17)

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１５話ページ17

*

訳も分からず乗り込んだ車内にはおしゃれな洋楽が流れていた

『あのどうして安部選手が…。』

優「免許ないし、バスとかだるいから連れてきた」

…それ連れてきたってより連れてきてもらったじゃないの

『いやそれなら免許取りなよ…。』

優「だから全部声に出てんだよ。」

『今のは出したの！…あ、ごめんなさい。』

裕「いえ、気にしないでください。」

つい安部選手の存在を忘れて、いつものように言い返してしまった

その後特に何を喋るわけでもなく着いたのは少し高そうな焼肉屋さん

なんでこんなところに…普通にファミレスじゃダメなのだろうか

こういうところに一般人との違いを実感しているとスタスタと歩いていく兄

裕「Aさん？行かないんですか？」

またボーっと考えていると安部選手に声をかけられ我に返る

『あ、すいません。』

店に入り通された席は個室

なんで個室？女がいるから？

やっぱりサッカー選手でもそういうのを気にしないといけないのか

…わからない

優「お前ら、何飲む？」

『ウーロン茶。』

裕「僕もウーロン茶で。」

飲み物を頼み、料理は特にこれといったものがないので２人に任せることにする

そして並ぶ、食べきれなさそうなほどのお肉たち

１人多いのだから当たり前なのだが前回よりもはるかに多い量に見てるだけでお腹が満たされそうだった