本当の顔 3rd (ページ12)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:7,528 hit

お付き合いページ12

side A

「ちょっと付き合ってくれるか？」

『うん、全然良いよ！』

自室にいたら、竜くんに呼び出されて部屋を出た

出たのは良いんだけど、まさかこんな事になると思ってなくて………

「25…26………」

『ねぇ、竜くん？』

「27…ん、どした？」

『これって、私必要かな？』

「28…当たり前だろ、Aが良かったの」

『ほう……』

そう…今、私は竜くんの筋トレに付き合ってるのだ…！

私は何もしてないよ？
ただ、竜くんに肩車をされている

筋トレのお手伝いといったところだろうか

『これ、いつ終わるー？』

「んー…50回やったらだな」

『じゃあ、もうすぐ終わるね！』

「や、まだ終わらねぇぞ」

『え、まだやるの？！』

「そりゃそうだろ。鍛えねぇと、いざって時にAの事が護れねぇじゃん」

『うん…？』

「だから、この後やる腕立て伏せで背中乗ってくれ」

「背中に？！」

今は肩車の状態でスクワットをこなしてる竜くん、この後に私を背中に乗せて腕立てって……

私もそんなに軽い方じゃないんだけど…
むしろ、平均くらいか少し軽い程度なんだけど、大丈夫なのかの？

「てかさ、A」

『なっなに？』

「お前、ちゃんとメシ食ってんの？」

『え、いつもみんなと一緒に食べてるじゃん！』

「にしちゃあ、軽くね？」

『そんな事ないよ…！平均か少し軽いくらいだと思うんだけど』

「いや、ぜってぇに標準もねぇと思うぜ？めっちゃ軽いもん」

スクワットが終わって、肩から下ろしてもらう
竜くんは全くバテている様子もなく、どこか物足りなさそうな表情をしてる

そんなに軽い…のかな？

でも、ついこの前体重計に乗ったら、ちょっと増えてたんだよね………
というか、灰谷家来てから太った！！(涙

「っし、最後の腕立て伏せやるか！Aー、背中乗ってー」

『本当にやるの…？』

「ん、やる！」

(ダメだ…このやる気満々な表情で見られたら、乗るしかない…)

『ワカリマシター』

「A、カウント頼むな！」

『ひゃい…！』

という事で、こんな感じで今日は竜くんの筋トレに付き合う事に……

今の体型で十分護ってくれてるのに、まだ鍛えるのか

将来ムキムキな竜くん…は、ちょっとなぁ…

.