【あんスタ】魚屋さんと八百屋さん

高峯翠 ページ23

俺は面倒くさがりでネガティブだ。

よく鬱とか死にたいとか言ったりもする。

だけどゆるキャラに関しては熱が入ったり、多分他の人からしたら面倒臭いと思われてると思う。









そんな俺に昔から付き合ってくれている幼馴染みのA。

彼女も面倒くさがりだけど俺と違ってしっかりしてる。

自立しているようで意外としてなくて弱点もある。









高校生のある日、ふと彼女のことが好きだと気づいた。

実は告白するまでに色々な人にアドバイスを貰ってたり……このことは知らないかも。

自分から話題というか言い出せなかったのはアレだけど、俺にしては頑張った。









そしてまさかのOKを貰った。

ゆるキャラのグッズを手に入れたときよりも嬉しかったのを覚えている。

その後の照れてるAが可愛すぎて……はぁ、写真撮っとけばよかった。









取り敢えず、そこまでに至るのには多くの葛藤があったけど今思えば苦ではない。

むしろ葛藤などがあったからこそ今があるのではないだろうか。

そして俺が八百屋の息子という立場で、Aが魚屋の娘という立場に感謝すべきだ。








でなければ出会っていなかっただろう。

行き交う電車のように毎日すれ違っていたかもしれないから。

海と陸のように生き方も違っていたかもしれないから。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿ありったけの、慈愛を込めて。

これからもよろしくね、A。

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