＊４８５＊ ページ33
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智「……うわべでは、…Aが笑っていてくれたらそれでいいって、
カッコつけたこと思ってたって、」
「…っふ…、、っ…」
智「…あの日、……どうしてすぐに、Aを追いかけなかったんだって───」
「…っ、ぅ…っ」
智「…、」
「…っ、…」
智「……本当、は、…っ」
「…──っ、、」
智「…‥ずっとずっと、……後悔、してたよ…」
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迫り上がる想いに、声を詰まらせながら
智の唇から紡ぎ出された、飾り立てないシンプルな言葉は
その真っ直ぐさ故に、深く心に沁み渡って…
ぎゅぅぅぅ…って胸が苦しくなったら
そんな智の言葉に魔法をかけられるように
溢れだした素直な気持ちは…、震える私の両手を衝き動かした
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智「……っ、」
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指先の震えを押し隠すこともできずに
そ…っと触れた、智の背中は
あの頃と変わることなく、華奢なのに逞しくて
この背中に、私は何度も何度も守ってもらったんだって
そう思ったら涙が止まらなくて
溢れだした想いは…
後先も考えられずに、今度は言葉になって唇から零れ落ちた
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「……・・、さ、と…し、」
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私がそっと口にした、その名前は
声が震えてしまって、上手く言葉にできていなかったかもしれない
だけど一瞬、息を止めた智は
そのまましばらく、固唾を呑んだまま動かなかったけど…
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今まで以上に、きつく締め上げられる身体に
ちゃんと智に伝わったんだ…って思ったら
その力強さに呼応するように
愛しいその名前が、唇から零れ出したら止まらなかった。
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「…‥さと…し、」
智「…・・っ」
「…・・っさと、し…っ、」
智「…‥うん、」
「…っ智…・・っ」
智「ふふ。……なぁに、A」
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私が名前を呼ぶ度に
智は鼻をすすって、涙声で答えてくれて
「ふふ」と「へへ」が混じったような、独特の優しい笑い声が
嬉しそうに、私の耳元をくすぐるから…
締め上げられる胸が苦しくて
背中に回した手に、ぎゅぅ…って力をこめたら
また嬉しそうに笑った智は
愛しそうにその唇を、そ…っと私の首筋に寄せた。
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ハルキ(プロフ) - ともさん» ともさん、初めまして(*´ω｀)♪この長いお話をはじめから読んでいただいたようで、ありがとうございます。長い上に暗いっていう…、何だかもう救いようがなくてスミマセン。次章からは少し違った展開が期待できると思うので、どうぞ最後までお付き合い下さい。 (2016年7月17日 0時) (
レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ハルキさん♪はじめまして。ともと申します。イッキに拝見させて頂きました(^o^;)ドラマを観ているようでドキドキはらはら…涙流しながら(>_<)二人の健気さに微笑ましく思ったり時にはイライラしたり…更新を楽しみに待ってます。 (2016年7月14日 8時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - 咲優さん» 咲優さん、いつもありがとうございます(*´ω｀)♪もうみなさんからのコメントもめっきり減るくらい、先の見えない暗〜い展開ですが(笑)、次章では少し光もみえてくる…かな？若いのに、千花ちゃんと裕太くんの方がよっぽどしっかりしてると思っているハルキでした(笑) (2016年7月9日 3時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
咲優(プロフ) - ハルキしゃん♪おひさしぶりーふ(笑)いや、そこ迷うとこチガウ！千花ちゃんはよ連絡してー！って叫んでもうた(笑)このお話ももう移行なのね(*´ω｀*)楽しみに待ってますね♪ (2016年7月8日 8時) (レス) id: 4728198315 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - 咲優さん» 咲優さん、先程アイスのコメントにレスさせていただきました！レスが遅くなり申し訳ないです(>_<) 本当にこちらのふたり、ここからどうやってハッピーエンドになっていくんでしょう…←お前がな 涙チョロリな展開ばかりですが、どうぞ信じて待っていてください！ (2016年6月19日 10時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2015年12月13日 0時
