最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ44)

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爆豪は

3人で秘密にしていたのに

2人に置いていかれたと嘆いていた。

私だって個性だけデクに使ってくれと言われ

爆豪の話を聞きながらも今デクを遠隔で治癒した。

爆豪『お前も、エンデヴァーからアイツを遠隔で治癒しろって言われたんじゃねえのか？』

爆豪は鋭い。

数十キロ先の特定人物だけを治癒する為だけに

治癒だけ伸ばしていた私だったが

それは遠隔で緑谷くんを治癒するためだと勘づいていた。

言うなと言われていたので心に留めておいて欲しいと釘を刺し

デクに30分に1度のペースで治癒していた事を明かした。

爆豪『やっぱりそうだよな。デクが何処にいるのか分かるのか？』

「ヒーローデクが治癒された瞬間だけどこにどれだけの負傷をしていたのかはわかる。でも度々場所が変わるし段々治癒も要らなくなってくると思う。緑谷くんが怪我しなくなったらそれこそ私もお役御免だよ。」

知りすぎてしまっていた爆豪と個性だけを買われた私。

それぞれ重すぎる責任を知らずのうちに背負っていたのかもしれない。

爆豪『アイツに…異変とかあったら教えろよ。』

「体調の異変は分からないよ。外傷しか分からない。」

爆豪『そ。』

寝る。と部屋を追い出されるかと思ったが

添い寝して欲しいと頼まれた。

爆豪ほど緑谷くんと仲良い訳では無いけど

きっとヒーローデクに伝えたい想いは一緒。