最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ42)

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顔面を爆破させられる。

物間のコピー時間が切れてしまったのだろうか一向に治癒されない。

トドメを刺すかのように遠回りで一周し終えた焦凍が私に攻撃を仕掛ける。

倒れる寸前に見えたのは、何故か爆豪の頭上から落下している物間。

麗日の個性だろうか、レイ子ちゃんの個性だろうか。

何故自分が慣れない空中戦にしようとしているのか分からなかった。

格段に上がっていた爆豪の個性と焦凍によって

私は少し気絶していたらしい。

ギチギチにロープで縛られているのが分かる。

蛙吹『あら、起きたのね。』

「あ、蛙吹さん。」

蛙吹『梅雨ちゃんと呼んで。あなたこれ(舌)は治してくれるのよね？あとお茶子ちゃんのも。』

私と同じようにロープで縛られている梅雨ちゃんと麗日さん。

梅雨ちゃんは舌に集中したのであまり大怪我になっていないが

麗日さんは派手に火傷している。

「物に触れないと治癒出来ないの。ロープから解放されたらすぐ治すよ。ごめん。」

どのくらい経っただろうか。

ボロボロになったヤツらが帰ってきた。

鉄哲『いやー負けちゃったけどいい試合だったなー！』

爆豪『アレは俺が居なきゃ勝てなかったぜ』

焦凍『そうか？』

骨抜『おーAやっと起きたか、こっち(B組)は寝てたのAだけだよ。』

焦凍にロープを焼き切って貰い全員を治癒する。

爆豪『おい。テメェは泥棒野郎に治癒して貰わなくていいのかよ。』

「そんな酷くないし大丈夫。」

そろそろ緑谷くんもこれ以上に酷い事になるかもしれない。

そう思って治癒されないまま歩いていたが、

寮の自分の部屋に戻る前に体力の限界がきて座り込んでしまう。

爆豪『は！？A』

前を歩いていた爆豪が私に気付いてくれた。

それより先に私の横に誰か居る。

誰なのか見ようと思ったら腕を持ち上げられ手首にキスされる。

「！？、え、物間、？」

爆豪『は？』

物間『リカバリーガールの個性だよ。あれ以降ずっと爆豪と2人だったから無理してると思ってたら案の定無理してたじゃん。顔にしてないだけ感謝して欲しいくらいだけど。』

リカバリーガールの個性だとかなり体力が消耗され

もっと立ち上がることが出来ない。

「物間、私の事触ったから私の個性使えるよね？」

私をスルーして自室へと帰ってしまった。

爆豪『アイツ、よりによって手首かよ。』

「？、部屋まで送って欲しい。」

爆豪『言われなくても運ぶ』

手首にキスする意味は

相手への強い好意