最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ28)

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20、インターン再開ページ28

A組vsB組で結果的にA組には負けてしまったが

長い目で見て、2年・3年で勝てればそれでいいと思う。

エンデヴァー事務所に行き

早速仕事開始かと思いきや

まさか焦凍も爆豪と緑谷出久くんを連れて来るらしい。

エンデヴァー『Aも焦凍達と来ると思っていたがまさか1人で先に乗り込んでくるとはな。』

「焦凍は意外と何も教えてくれないから。」

見回りついでにバス停まで迎えに行く事になった。

父は最速で爆豪と緑谷くんに失礼を働いたと思う。

「ごめんね。気にしないでね。」

爆豪『またテメェと一緒かよ』

緑谷『まともに話すのは初めましてだよね？A組の緑谷出久です！ヒーロー名はデク！』

「B組轟Aです。ヒーロー名はルークワームです。エンデヴァーに名付けて頂きました。」

察しのいい緑谷くんは何か言いたげにしていたが聞かないでいた。

3人に主な仕事内容について話しながら歩いていると

いつもと違う気配を察知しエンデヴァーは鞄を投げ飛び出した。

私は鞄を取りトップスピードでエンデヴァーを追いかける。

私の後ろを3人が追いかける。

エンデヴァーが活躍していく中、必死に後ろを追いかける3人と

事後処理に追われる私。

父が望むものがはっきり見えてしまった。

1日目が全部外仕事に終わり、寮へ案内している時

爆豪に先程のことを聞かれてしまう。

爆豪『轟、お前ジーニストの所では俺と一緒にヒーロー活動してたよなァ？なんなんだ？今日の動きはよォ。』

「そうだよね。やっぱりそう思うよね。」

私は焦凍のサイドキックにされるのだろう。

表舞台で輝く焦凍に対し後ろから支える私。

「私と焦凍は2人で1つなんだよ。焦凍が父のように表舞台で活躍して、私は事務的作業とか事件の後処理担当。インターン先輩面してたけど、本当は外で仕事なんて今日が2回目くらい。」

「ごめんね！わざわざ来てくれたのに暗い話して！でもね、別にヒーローとして当然だと思ってるよ！」

ジーニストに聞いた爆豪は私の実力を認めてくれている。

だから爆豪達と共に戦うつもりの無い行動が嫌だったと思う。

「ここ二部屋好きに使っていいから！焦凍はちょっと話ある。」

二人が部屋に入ったのを確認し、焦凍と2人で屋上に向かう。

焦凍『なんかあったのか？』

「爆豪くんって心読める個性ある？」

声が枯れるまで泣いた。

焦凍の方が長い年月辛い思いしてきたはずなのに慰めてくれた。

私だってヒーローとして最前線で戦いたい。