最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ22)

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15、インターンページ22

父の事務所で動くようになって

インターン中はずっと敬語

父への仕事依頼の電話受け付け、資料作成など

幅広く作業をさせてもらっていた。

エンデヴァー『ヴィラン退治だ。初めての外行くか？』

「はい！エンデヴァー！」

ずっと秘書的なものをやっていたが

ヒーローとしての仕事もさせて貰えるようになった。

もちろんエンデヴァーがメインで私は避難誘導が治癒が優先だが

ヴィランが複数人居る時は私もエンデヴァーに加勢して戦った。

今日も秘書的業務とヴィラン退治を行い

そろそろ事務所を閉める時間になった時、

ブラドキング先生から私個人に電話が鳴った。

「はい。ルークワームです。」

ブラドキング『ルークワームに緊急要請だ。今すぐ××病院に向かってくれ。到着後事情は話す。』

きっと治癒の要請だろう。

いつもならリカバリーガールが優先的に呼ばれるが

私が呼ばれるということはそれ程の重症と考えてよい。

エンデヴァーにブラドキングからの電話内容を伝え

すぐに車を用意して貰い私一人で病院へ向かった。

A組のインターン組がボロボロだったり

名の知らないヒーロー達が重症を負っていた。

イレイザーに連れられ来たのは

オールマイトの元サイドキックである

サー・ナイトアイ。

腹部に酷く穴を開けられ今呼吸が出来ているのも不思議なくらい。

雄英ビッグ3のミリオ先輩やオールマイトが不安な顔をしている中

私は先輩達をかき分けサー・ナイトアイの元まで歩く。

「はじめましてサー・ナイトアイ。あなたを治癒しに参りました。エンデヴァー事務所のルークワームです。」

サー・ナイトアイと握手すると同時にサー・ナイトアイは

どんどん症状が改善されていく。

「ここまでひどい人を診た時が無かったのですが私が来たので大丈夫ですよ。」

サー・ナイトアイが全回復した所で

雄英学生を優先的に病院で怪我をしている人達を

リカバリーガールと共に診て回った。

私の治癒は病気は治せない。怪我専門の治癒だが

先程の治癒のように救える命があるならこの手で救いたい。

ミリオ先輩の個性はどう足掻いても戻せないが

いつか取り戻せると信じて進むしかない。