最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ25)

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18、ヒーロービルボードチャートページ25

寮の大画面テレビの前で

ヒーロービルボードチャートの生配信を見る。

1階はA組に占領されていたので最上階をB組でジャックした。

拳藤『ワクワクするねー！』

「自分の事のように緊張する。」

角取『エンデヴァーイチイダトイイネ！』

ポニーちゃんのカタコトで励まされながら見る。

3位に職場体験でお世話になったベストジーニストが呼ばれた。

同じ体験先に行った爆豪は見ているだろうか。

ワクワクしながら1位を待っていたら

エンデヴァー登場と同時に物間がテレビと私達の前に

割って入ってきたのでしっかり見えなくなった。

「物間！エンデヴァー見せろ！！！」

物間『あはははは！ファザコンかなあ！？』

「うるせえ！」

拳藤『花瓶投げんな！』

物間に向かって花瓶を投げたら一佳ちゃんにどつかれた。

拳藤『職場体験に行ってから物騒になってるわ。』

物間『もしかしてー？爆豪の口癖移っちゃってるんじゃないですかー！？』

「ベストジーニスト様のところに言ってたのに爆豪が暴言吐くわけないじゃん」←嘘である

拳藤『それもそうだよね。』

結局3人で騒いだのでランキングを見ることしか出来なかった。

父はNo.1ヒーロー。

事実としてエンデヴァーがNo.1になった時

私はいつものように浮かれた気分でテレビをつけた。

九州からの生中継、脳無と戦っているエンデヴァー。

戦いの怪我で頭から血を流す父親。

今から誰かに飛ばしてもらえば九州に着く？

今から新幹線に乗れば父が勝利した直後すぐ

治癒出来て傷跡にならない？

考えるより先に寮から出ることを優先した。

1階まで降りるとさっきまでの私と同じように

A組の人達がテレビを囲んでいた。

ドアの方に走っていたが

イレイザーに体ごと引かれ外に出れないようにされる。

「なんで、なんで止めるんですか！今から行けば勝った後にすぐ治癒出来るじゃないですか！」

相澤『この状況じゃ交通機関も動いてるか分からん。やめろ。』

「早く、早く行かなきゃ。」

ヴィランが何人いるか分からない状況で

エンデヴァーは脳無一体にあそこまでされている。

私は無力だが治癒能力だけは私の右に出る者はいない。

早くエンデヴァーの元に向かいたい私と

今は九州へ行くのは危険だと判断するイレイザー。

焦凍や爆豪も私を落ち着かせる為に加勢してきた。

無理やり大人しくさせられた後、父は勝利し

その戦いのシーンを何度も流された。

後日父は左側の顔全体に火傷跡を負っていた。