緑谷家の双子【MHA】 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:64,389 hit

そのさん。ページ3

.

オールマイトは敵をペットボトルにギュッと詰める。

『あっ、あの！オールマイトさん！助けてくれてありがとうございます！サインください‼』

「お…おぉ、構わないよ、少女！」

と言ってオールマイトは私の差し出したノートと先程まで出久がギュッと抱きしめていた焦げたノートにサラサラと…いや、ダイナミックにサインしてくれる。

それが終わると

「ヘイ‼…ヘイ‼…ヘッ…あ」

ぺぺぺぺぺぺぺぺ
とオールマイトが出久の頬を叩く。
そして出久は目を覚ました。

なにやらわいわいと2人が話しているが憧れのオールマイトが目の前に居る、しかも助けられたという非現実的な出来事に理解が追いつかない。これは夢かな？

と私が歓喜のあまりに現実逃避をしていると、オールマイトは飛び去った。

そして出久も飛び去った。

『えっ…ちょっ…は‼?ッ出久ーーー‼?』

.

.

その日、帰ってきた出久は随分と活き活きとしていた。

その眼の光はまるで幼い頃に「オールマイトみたいなヒーローになる」と語っていた頃をどことなく思い出させ、モヤっとした気持ちが心を覆う。

『出久…ねぇ、オールマイトさんと何話したの？私にも教えてよ。』

「…ッんん゛‼?…えーっと、う、うん、そうだな、とくに大したことは話してないよ?」

『…へぇ。そうなんだ。』

まずいことを聞かれた。と明らかに誤魔化した出久の瞳は、やはり嘘をついたという申し訳なさと共にどこかキラキラとした希望を宿していて、それがやはり私の心のモヤっとしたものを大きくした。

それからの出久はやっぱりおかしかった。
いつもより早く起きて支度をし、いつもは勉強しているはずの私が朝走りに行く時間には一緒に家を出て何処かへ向かう。

その瞳には力が宿っているし、悪いことではないのだと思う。

でも私は出久に何も教えてもらえないんだ。

ねぇ教えてよ、出久。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

書いてて気づいたのですがこの少女に闇とか無くて…！
このままではあらすじ(？)詐欺！というわけで申し訳程度に病んでみました。
私は何を書いているのでしょうか(迷走)