稲荷崎高校のマネージャーは世界一【ハイキュー】

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北「おお、急に声かけたのにすまんな」


相変わらず表情があまり変わらない北さんは、わざわざ体育館の入り口まで走ってきて迎えてくれた。


A「いえ、びっくりはしましたが、声をかけてくださって嬉しかったです」

北「ほんならよかったわ。また2階のところから見てってや」


ぺこりと頭を下げて、2階へ向かう。

手すりにもたれかかって、練習風景を見下ろす。

アップを終えた部員たちがパス練をしたり、打ったりとコートの中を走り回っていく。


なんであんなに高くとべるんだろう、とんでからの姿勢が崩れないな・・。

あんなにすごい音がして打たれたボールが、きれいに山なりになって返っていくのもすごい。

よく反応できるな、しかも勢いを弱めてパスにつなげているのは、どうなっているんだろう。

中学生の時に授業でバレーをしたことがあるが、変なところにボールがとんでいくし、ボールが当たった腕は痛いし、ボールとのタイミングが合わなくてスパイクどころではなかった。


北「どうや？」


いつの間にか隣に来ていた北さんに驚き、情けない声を上げてしまう。

驚かせてすまんな、と笑いをかみ殺している北さんの表情は、ギャップの塊だ。


A「えっと・・かっこいいなと思いました」

北「かっこええ？」

A「練習に対してひたむきですし、とりあえず全国優勝って目標を掲げてるんじゃなくて、本気で獲りにいってるんだなっていうのが分かります」

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