72*妄想空想論 ページ23
影山飛雄side
Aの部屋に入るも本人は机に向かって何かを書いている。
宿題か？邪魔したらわりぃから大人しくダンベルでも振ってる事にした。
｢2番目でも良い、か…｣
｢2番より1番がいいに決まってんだろ。｣
そのあとは抱きしめて、押し倒してキスして。
久しぶりのAに触りたいとか、いい匂いとか、腹減ったとか、結果泣かせてしまった。
話聞く前に、Aは俺のだって感じたかっただけでがっついた…自覚はある。
｢2番目って言ってたけど何の事だ？｣
頭を撫でられていた手は止まり、じっと見つめていた目は反らされた。
ほんの少しの不快感がじわじわと俺の中に流れ始めていく。
｢こっち見ろ。
なんかあったのか？｣
申し訳なさそう。きっとAはそんな顔をしている。困ったように眉を下げて。
表情の意味もわからねぇから言葉を待つ。
｢…告白…なのかな…言われて。
彼氏にしか興味ないって言ったんだけど、2番目でもいいって。
それに対しても線はちゃんと引いたけど、なんか…｣
｢そいつの事好きになったのか？｣
｢?!なってないよ。｣
｢なら、｢なんか｣って何だよ？
２番目の男も欲しいのか？｣
2番目になりてぇなんて男の気持ちは知らねぇ。
そんなのなる意味ねぇし、１番以外は最下位も同じ。
…この前Aの事を車で送った男のことか？
｢お前も満更じゃなかったんだろ。
この間も今日みたいに見た事のない格好して知らねぇ男に送られて、次合う約束までしてたしな。｣
見開いた目は形を変え、強くない力はぐっと俺の胸を押して距離が開く。
ぽろりと涙が落ちていた。
…Aが泣くのは苦手だ。
いつも笑ってたり穏やかで泣く事なんて滅多にない。だからどうしたらいいか分からなくなる。
｢妄想で私の気持ち決め付けないで…
…今日はグチャグチャでちゃんと話せない、ごめん…帰って。｣
｢…おい。｣
｢なに？｣
泣き顔のくせに俺を睨んで、冷たい声しか帰ってこない。
滅多に怒らないAが怒っている。
突然鳴り出したのはAの携帯。
画面を見てから、俺を見るから、こっちだって腹立つけどAの部屋を後にした。
告白された話なんて聞きたくねぇし、
結局車の男の事も、Aが話したかった事も聞いてやれなかった。
こんなはずじゃなかったと頭を乱暴に掻く。
｢…くそっ！｣
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lll - なんでセリフの、『うちのマネージャー』とかってセリフの『うち』を『家』にするんですか。 (2020年1月13日 0時) (
レス) id: a71a6c5cea (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふぃるさん» こんにちは。コメントありがとうございます！更新遅くてごめんなさい!!頑張るのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年11月22日 7時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - とても面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 18bc544e11 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - LaLaさん» 初めまして!コメありがとうございます。ハイキュー初で更新緊張してますが頑張ります！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - めっちゃめちゃこの話いいです！更新頑張ってください！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年10月17日 0時
