52*ひだまり ページ3
影山飛雄side
俺の前に座り訳わかんねぇ笑い方をしているけど、気にせず爪を整えていく。
俺と同じく短く整え、指を確認しこれなら指とボールの間に邪魔なものはなくなる。
…Aはもうバレーしねぇから意味ないのかもしれねぇけど。
｢指細えな。｣
｢そうかな？自分ではよくわかんないや｣
｢ほら。｣
自分の手とAの手を重ねてみせる。
細い指と骨張った指。
脚の間にいるAは俺に背を完全に預けるように座り重ねていた手をぎゅっと握られた。
｢指長いし飛雄の方が手も大きい。｣
｢なんで嬉しそうにしてんだ？｣
｢私の方が手小さい。
周りの友達と比べても手も、まぁ背もだけど大きいじゃん。｣
背も手もでかい方が良いだろと思う。
ガキの頃はAの方がデカくて、俺は妙に悔しかったしその頃はAは背なんて気にしてなかった。
中学なってから気にしだして、バレーはでかい方が有利だから余計な事考えるなよと言った記憶がある。
伸びちまったもんは縮まねぇし思った所で何も変えられない。
｢俺より小せぇ。｣
｢それな。｣
｢これから俺はまだ伸びるから、どんどんAが小さくなるな。｣
｢男の子はまだまだ成長するもんね。｣
体を反転させるから向き合う形になり満面の笑顔を見せられる。
こいつの笑う時ふにゃってなる顔が好きだ。
絆されている。
きっと自分も表情筋が緩んでいて、バレーしてる時にはしない顔をしているだろうな。
元々穏やかなコイツの側にいると自分もそうなっていくんじゃないか…
…俺みたいなキツイ顔にAがなるよりはいいな。
｢飛雄クン本当顔がイイよねー。
小さい時はお目々くるんとしてほっぺも柔らかそうで可愛かったなぁ。｣
｢覚えてねぇよ。
…明日も早いんだろ、風呂借りる。｣
立ち上がりながら頭を一度撫でてやればいってらっしゃいと気の抜けた声。
廊下に飾られている写真には幼稚園の頃のA。
小さい時は色素の薄さや幼さのせいもあって、陽だまりの下にいるAが可愛いと、天使みたいだ、なんて思ったことがある。
恥ずかしくて言う気はねぇけど。
風呂を借り、部屋に戻ればカーペットの上で寝てる…
正直少し期待したけど、久しぶりにバレーして疲れてんだろうから抱き上げてベッドに運んだ。
柄にもなく寝てるAにキスしてみれば、ガキみたいに笑うから胸の奥が苦しくなった。
でかくてもチビでもおめぇだから好きなんだ、ボゲェ。
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lll - なんでセリフの、『うちのマネージャー』とかってセリフの『うち』を『家』にするんですか。 (2020年1月13日 0時) (
レス) id: a71a6c5cea (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふぃるさん» こんにちは。コメントありがとうございます！更新遅くてごめんなさい!!頑張るのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年11月22日 7時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - とても面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 18bc544e11 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - LaLaさん» 初めまして!コメありがとうございます。ハイキュー初で更新緊張してますが頑張ります！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - めっちゃめちゃこの話いいです！更新頑張ってください！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年10月17日 0時
