影山君と青城マネちゃん[HQ]

39*甘いお誘い ページ40

猫のトビオとは名残惜しいけど、バイバイして
甘い物を食べに来ていた。
焼き菓子も美味しいお店らしく飛雄にお土産買って行こ。

｢潔子さんは１年生の時からマネージャーしていたんですか？元バレー部？｣

｢１年生の時に誘われてそれからずっとしているの。
元々は他のスポーツしていてバレーは未経験だったよ。 ｣

｢バレー部だと思ってました！｣


運ばれて来たケーキが甘い匂いと見た目の可愛さでテンションが上がる。
甘いもの食べる時の幸福感。


｢Aちゃんはバレー部だったんでしょ。｣

｢小学生の時に始めました。｣

｢小学生からだったんだ。影山とずっと一緒に？｣

｢はい、ずっと一緒です。家も隣同士なんですよ｣

｢幼馴染なんだね。影山の話してるときのAちゃん可愛い。｣


可愛いって言ってくれる潔子さんが可愛いです。
残りのケーキを口に入れ、お姉さんがいたらこう言う感じなのかな？ってにまにましていた。

鈴の音が鳴れば潔子さんの携帯電話。
ごめんねと通話を始めるから紅茶を一口。


｢まだ時間ある？もし良かったら…



お誘いを受け、電車で降りたことのない駅に着き、歩いた先には

｢うちの学校。
土曜日ならうるさい先生も居ないから入っても怒られない。｣


企むみたいに砕けた笑いをする潔子さんに内心ドキドキしながら後に続く。
古い体育館は男子バレー部だけが使っているとか。

先に案内された更衣室で一緒に着替え…洗濯しようと青葉城西のジャージとバレーシューズはあるけど、これを着て完全アウェイに突撃していいのだろうか…
潔子さんも一緒に居てくれるし、これしかないから良いか！と袖を通した。


｢今日は全員居て、ゲーム形式の練習しているみたい。
月島も居るし緊張しなくていいよ。｣

｢そっか、ケイちゃんもいるんだ。｣

｢仲良いんだね。｣


渡り廊下の先にある体育館からは声がたくさん聞こえてくる。
ゲームは一区切り付いているのか、休憩を取る人、コートには丸っこい頭とオレンジ色が見えた。


｢菅原。連れてきたよ。｣


灰色の髪をした…練習試合の時にベンチにいた人がニッと笑顔を見せてくれる。


｢Aちゃん、だよね。
俺菅原孝支、急に来て貰っちゃってごめんね。清水とデートしてきたんでしょ？｣

｢デート楽しかった。｣


自慢げな清水さんに菅原さんも笑っていて仲良いんだろうな。


｢俺、影山の照れたり驚く顔見てみたくてさ。｣

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