影山君と青城マネちゃん[HQ]

38*にゃん ページ39

土曜日は部活のあとに約束がある。

金田一に自慢したら本気で羨ましがられた。
彼女欲しいのかな…紹介するにも中高一緒だし、誰もいないか。



｢潔子さんっ！｣

部活のあと先生に捕まってしまいました、急いで待ち合わせ場所へと来た。
学校帰りの為に制服である。


｢Aちゃん｣

落ち着いた声と柔らかな微笑み。
手を振ってくれている姿まで素敵…


｢烏野の制服、可愛いですね！｣

あちらも部活の後だからか制服姿。

連絡先を交換して、会えるとは思わなかったから普通に嬉しい。
しかも潔子さんからのお誘い。

仙台にある猫カフェに来てみたかったと。
何それ可愛いってメッセージ貰った時キュンキュンしました。


｢猫、苦手じゃない？｣

｢大好きです。私も猫カフェ行ったこと無かったから楽しみにしてたんです。｣

｢よかった。｣


砕けた笑い顔に釣られて私も笑う。

辿り着いた猫カフェで受付をし、店内には入れば警戒している猫たちがこちらをずっと見つめている。
おっきぃのからモフモフしたの、仔猫もいる！


｢もっふもっふしたい…!!｣

｢最初は座って来てくれるの待ってみよ。
猫じゃらしも自由に使って良いんだって。｣


猫は警戒心が強いから、静かにじっと待っていればオレンジ色がゆっくり近付き足にすり寄って来る。
嬉しすぎて、潔子さんを見ればあちらにも猫が来ていて同じくらい嬉しそうな顔！

しばらく猫と戯れていれば、真っ黒な猫がふてぶてしい顔で膝に乗ってきた。
撫でてやればミーなんて鳴いてる。

｢目付き悪いなぁ…それなのに毛艶いいなお前。｣

｢影山みたい。｣

｢確かに…
お前トビオなのかい？｣

｢ミー｣

ぺろりと私の指を舐めるのだが飛雄に見えて来て、余計可愛く感じる。
膝で丸まっちゃったぞ。


｢影山と付き合っているんだよね？｣

｢あ、はい。
え、あれ？飛雄言ってました？｣

｢うん。
俺が付き合っているのはAだ！って練習試合の帰りに言ってた。｣

｢私もそれ聞きたかった…！｣

｢少し意外だったの。
影山ってバレー一筋って感じで、恋愛とか興味なさそう。｣


本人も女の子に興味無さそうだし、とにかくバレーしかしていない。
そう思われても仕方ないだろう。

んでも、付き合っている宣言は照れちゃうな。



｢そう言う事ハッキリ言うのは飛雄らしいけど、なんだか嬉しいです。｣





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