プリパラひびきの姉はボーカルドール (ページ14)

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お前は俺の救世主ページ14

～～～2年前～～～

当時かれん10歳

いつからだったんだろう、考えるということを、感情を放棄したのは

父「この役立たずが！」ガシャーン

かれん「………」

母「あなた！なんてことするの！？かれん大丈夫？怪我はない？」

かれん「大丈夫、ありがとうママ」

毎日のこと、もう慣れた、父は仕事のストレスで私を叩いたりするようになった

～～～次の日～～～

かれん「……はぁ、つまんないなぁ…」

足元で何かカサッ、と音がした、それを拾いあげると、それは落し物であろうプリチケだった、プリチケには『かなで』と書かれている

かれん「…なんでプリチケがこんなところに？」

落ちている事に疑問はないのだが、落ちている「場所」がおかしい、不自然なのだ、ここは路地裏、明らかにアイドルが立ち入る場所ではない

？「私のプリチケどこー！」

かれん「…、あいつのか」

？「今からデビューしようと思ったのにー…」

なるほど、まだデビューしてなかったのか、俺も届いたがいったことはない

かれん「これ、あんたのか？」

？「え？」

先がくるりと丸まった銀色の髪、エメラルドの瞳

かれん「……これ、あんたのか？」

一瞬だけ戻りそうになった感情を押しこんで、そう聞いた

？「私のプリチケ！ありがとう！」

かれん「…ああ」

こいつは、私が最も苦手なタイプだ、どんなやつでも優しく明るく振る舞う

？「じゃあプリパラにレッツゴー！」

かれん「は？、お、おい！」

こいつは何をしたいのか、いきなり俺の手を掴み走り出した

かれん「……」

かなで「行きましょう？」

かれん「仕方がないか…」

かなで、かれん「プリパラチェンジ！完了！」

かれん「……」

かなで「カフェいきましょカフェ！」

かれん「お、おい！」

かなで「…ねぇ、あなたって親から叩かれたりとかしてる？」

かれん「！？、な、なんで知って…」

かなで「…体のいたるところにアザがあるから」

かれん「あ…」

かなで「逃げては駄目よ、はっきり言わなきゃ、じゃあね」

かれん「あ、ちょ…」

はっきり言う、か…

父「おい早く飯作れよガキが！」

母「あなた！」

かなで『逃げては駄目よ、はっきり言わなきゃ』

かれん「…もう、いいかげんにしてよ！！」

母「か、かれん…？」

かれん「いつもいつもそうやって私に八つ当たりして！自分が悪いんでしょうが！仕事いってこい！」