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澤村の言葉を聞いて更に泣いてる結。

私はそっと控え室の前を離れた。

私も、負けたの悔しいんだよ。でも選手が一番悔しいから、みんなの前で泣かないんだよ。

私だって初めて一年ほどのマネージャー業、頑張ってるよ、とか、色々思えてきて。

でもそれは傲慢ってやつだよね。褒められたくてやってるわけじゃないけど、でも誰かに認めて欲しくて。

結はずるい。そう思ってしまった。まただ。嫌な私。






結局少し経ったら結も集合場所に来たから、他のチームメイトが連絡でもしたんだろう。

そこでミーティングをしたので、現地解散になった。

だけど、私はスクイズ洗ったり、ボールとか直しに高校に戻る必要があったから、私だけ顧問の車に乗って戻った。






「あ、A。試合お疲れ様」

『潔子ちゃん!おめでとう。次も頑張ってね』

スクイズを洗いに来た潔子ちゃんと鉢合わせ。負けたって連絡してるから気を使わせてるかな。

「A以外は?」

『現地解散だよ』

少し考えるそぶりを見せて潔子ちゃんが口を開いた。

「Aは誰よりも頑張ってると思うよ。選手よりも。慣れないマネージャー業に、プレイヤーとしての未練。それでもAは私に毎日質問して、本当に頑張ってる」


私も、負けてられないと思って、頑張れる、そう淡々と潔子ちゃんから言われて。でもその態度からお世辞じゃないってわかって。

視界がぼやける。頑張ってるって認めてもらいたかったんだ、私。

『私も、潔子ちゃんが男バレのマネージャーで良かったよ』

潔子ちゃんの言葉が胸に染みて。嬉しかった。







スクイズの片付けの後、ボールを直しに行く。

ボールに触れた時、なんで今、私は、バレーしていないんだって悔しい気持ちになった。

無我夢中でボールを地面に叩きつける。

膝は曲がらない。だからレシーブの代わりに。

そこに、貴方が来た。









「A…?」








澤村だった。



咄嗟にいつもの顔を作った。




『澤村じゃん!お疲れ様ー。男子勝ったんだってね!次も頑張ってねー』

「おー、Aもお疲れ。ありがとうな」

澤村が体育館に入ってきて、距離が近づく。

どうしたの?って聞こうとして、澤村の方を向いた時、澤村から頭をくしゃくしゃってされた。

『え、ちょっと、何?!』







「Aのプレーはもう見れないけど。ちゃんと見てたし、俺が覚えてる。」

脈絡のない話に、頭がついていかない。

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設定タグ:ハイキュー , HQ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 15時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして!白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です!!!これからも応援しています! (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます!本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます! (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:...syokatsu... | 作成日時:2020年3月5日 13時

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