【HQ】優しさに触れる【短編集】

岩泉一 ページ3

副キャプテン仲間です
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日も落ちた夜９時。

岩泉明日体育館使うか?Aんー、自主練になってるから殆ど来ないと思うよ!使うなら休みにしようか?岩泉いや、大丈夫だ。こっちがオフなんだけどな、体鈍るから動かそうと思って。岩泉空いてるスペースでも使わせてもらっていいか?A勿論!試合なくなったから全員来ても使えると思う!岩泉あー、すまん。岩泉言いづらいこと言わせたな。お疲れ様。大丈夫か?A大丈夫!気にしないで!笑A岩泉も部活お疲れ様!岩泉おう。ありがとうな。岩泉あんま考えすぎんなよ。


岩泉の言葉には裏表がなくて信用できる。
下手に慰めたり思ってもないこと言わないし、
エースとしての風格も漂ってきたと思う。

及川と同じクラスになって、体育館で挨拶してくれるようになったと同時に、岩泉とも仲良くなれて。

気が付けばLINE交換することになって、
副キャプテンとして、選手として悩んだ時に
一番の捌け口になってくれたのは岩泉だった。

Aうん!ありがとう!でもだいぶ強くなったから大丈夫だよ!

男バレはここ最近更に練習が厳しくなったと及川が嘆いていた。だからこれ以上岩泉に頼るのは辞めようと思う。

今まで岩泉の優しさに甘えたずるい私。そろそろ部活でも恋愛でも岩泉の邪魔はしたくない。

私は知ってるんだ。岩泉が告白された時、部活が第一だからって断ってること。そして、クラスメートの子が好きだってことも。

及川、私を信用してくれるのは嬉しいけど！
好きな人の好きな人が誰かとか、誰に告白されたとか私の気持ちに気づかないで何でも言っちゃうからさ笑

態度に出さないようにしている私のせいでもあるんだけど。でももう少し、もう少しって言って、仲良い友達のポジションを捨てられなかった。

岩泉嘘つけ。お前、口割らせないと弱音吐かないだろ。岩泉ちょっと待ってろ。A充分吐きまくってるわ笑Aはーい、ちょっと待っとく!

岩泉は私が試合に負けた時、ベンチに入らなかった時、試合に出られなかった時、しんどい時に声かけてきて、よく電話かけてきてくれる。それで泣き終わるまで付き合ってくれるんだ。

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