. ページ3
.
「···今、なんて...」
「もう止めましょう？この関係も」
冷えきった目は、やっぱり、変わらなくて。
最初は何も痛くなかったのに、今は、冷たい天宮の視線が体に刺さるみたいで。痛くて堪らない。
「なん、で...？」
「だって、先輩、する度に酷い顔する。ぐちゃぐちゃで、汚くて、辛そうな顔。」
「う、そ...そんな顔、してた？」
「うん、本ッ当に不細工な顔」
口の端だけ上げて笑う彼に胸が締め付けられる。
それに、...飽きた。なんて言って出ていった天宮に私は呆然と突っ立っていた。
そりゃ、そうだよね。
嫌だよね、こんな未練がましい、最低女。
真冬の身代わりにした私が悪い。真冬に重ねた私が悪い。
代役なんて...
・
・
・
最初は少しの好奇心だった。
女子たちから逃げるために、空き教室に入ったら泣いてる先輩がいた。
メイクも落ちていて、酷い顔。
それでも、綺麗だった。
伏せがちな目に､長い睫毛は頬に陰をおとし、ポロポロと溢れる涙。
窓の外をチラリと見ると、男女のカップル。
状況はすぐに理解出来た。
声をかけて、それからはそう言う関係。
行為をする度に、涙を溢し「真冬、真冬」と繰り返す。
美人なのに、勿体ないな。とか思いながらも何処か覚めた自分が居た。
ただ、行為を重ねる度にそれが嫌で仕方なくなってきて。
「さよなら」
傷付いた顔をした先輩に最後に、それだけ告げて俺は部屋を出た。
ズキン、と傷んだ心意気がよく分からなかった。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
や(プロフ) - 天月さんの考えとる事が分からない感じがすごく気になります〜更新頑張ってください！ (2018年7月24日 15時) (
レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - ろと@Souなーさん» あ、天月さんでも全然いけるんですね、あ、安心(チキン野郎)更新頑張ります！！ (2018年7月12日 21時) (レス) id: aff682af9d (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - ろと@Souなーさん» すみません、まじ大天使様の爽快野郎Souくんじゃないでs((いや、でも天月さんが終わったらきっと書きます、きっと！！コメントありがとうございます！ (2018年7月12日 21時) (レス) id: aff682af9d (このIDを非表示/違反報告)
ろと@Souなー - あ、まつきくんか、、いや全然いける、、( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ 更新頑張れ〜 (2018年7月9日 0時) (レス) id: 6bd8d0a98c (このIDを非表示/違反報告)
ろと@Souなー - ん？ン？ﾝ?n?Souちゃんなの？Souちゃんだったらいいな、＞_(:3 」∠)_ (2018年7月9日 0時) (レス) id: 6bd8d0a98c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りょう | 作成日時：2018年7月2日 18時
