131 エース"ウシワカ" ページ35
▷ 澤村大地 side
田中｢潔子さん遅くねぇかっ｣
西谷｢見に行く…………かぁぁぁぁあ！？｣
澤村｢おい、大きな声を出す…な……｣
西谷の大声に驚きその視線の先を見て、目を見張る。
Aが、白鳥沢の牛島若利に、首根っこ掴まれて出てきたのだ。
あの、"ウシワカ"である。
俺に気がついたAは、俺に向かって手を伸ばす。
A｢大地先輩ぃぃ！｣
『……A』
Aを回収しようと手を伸ばした瞬間、その手を牛島若利に払われる。
牛島｢…後輩の管理はしっかりしろ。こいつは無茶なことばかりする｣
『無茶なこと…？』
清水｢いや、あれは私が絡まれたのをAさんが庇ってくれて｣
西谷｢ナンパっすか！？｣
田中｢ゆ、許せん！！！｣
『……そろそろ、うちのマネージャー返して貰えないか？』
牛島｢……A、もう二度と無茶なことはするなよ、お前は女だろう｣
A｢…善処します｣
牛島｢ならいい｣
そう言うとAは解放され、サッと俺の後ろに隠れ込む。
きゅ、と掴まれジャージに少し負荷を感じる。
『わざわざうちのマネージャーを届けてくれてありがとう』
牛島｢…お前のためじゃない｣
………気に食わない、が顔には出さない。
牛島若利は、すれ違いざまにAの頭をクシャりと撫でてその場を去った。
月島｢…何アレ｣
山口｢Aって、あのウシワカに名前呼びなの！？｣
東峰｢……………まじか｣
菅原｢さすがウチの人たらしマネージャー｣
A｢大地先輩、ありがとうございま…むぐ！痛いです！！頭グリグリしないでください！｣
『…お前はまた厄介事に首を突っ込んだな？』
A｢だ、だって、清水先輩が輩に絡まれてて、田中先輩も西谷先輩もいないし、今回は仕方ないです｣
『てかなんで牛島がいるんだ』
A｢みんなの試合見に来てたんだと思います！私が宣伝しておいたんで｣
『宣伝？』
A｢うちの烏野は強いので、若利さんのチーム倒して春高いきます！って笑｣
ははは、と笑うAに、胸がきゅうぅと締め付けられる。
思わず、心臓の部分のジャージを掴む。
A｢え"、大地先輩？大丈夫ですか？背負いましょうか！？｣
『………』
キラッキラのイケメンスマイル。
…そうだ、こいつはイケメンなんだった。
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shiba(プロフ) - たぬさん» ありがとうございます！がんばりますね(^^) (2020年7月11日 17時) (
レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 眼鏡さん» 一気読みお疲れ様です、ありがとうございます笑 (2020年7月11日 17時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ - とても面白かったです！これからも更新がんばってください！ (2020年7月11日 0時) (レス) id: d6cceb38db (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡(プロフ) - とても……よい……一気読みしちゃいました！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2020年7月10日 16時) (レス) id: 57188926ab (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - まうさん» そう言っていただけて感激です！これからも頑張るんでよろしくお願いしますね(、._. )、 (2020年7月8日 21時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2020年7月8日 15時
