イケメンマネージャーは男前。【HQ】

37 ややこしい相手からの電話 ページ38

よし、と澤村先輩に頭をわしゃわしゃ撫でられていると、手元の携帯が鳴った。




『すみません、少し』

澤村｢おう｣




先輩たちに断りを入れて電話に出る。





『はい、もしも』

侑《やぁぁっとでた！！元気？元気しとん？？なぁ、なんで俺には電話くれへんの？？》

『……侑』




掛けてきたのは幼なじみの双子の片割れの侑である。




侑《って言うか男バレのマネージャー始めたんやて！？ちーちゃんから聞いたでな！！》

『父さんから？いつ聞いたん』

侑《この前、電話してなぁそんとき言ってたわ〜！Aがマネージャーとかずるいわァ！俺転校しよかな》

『それ、治と同じこと言っとるで笑』

侑《えぇ〜ホンマに？やっぱ双子やなぁ笑》

『ホンマにな笑』




澤村｢……な、Aの関西弁可愛いだろ？｣

菅原｢ほ、ほんとだ…。何か、ギャップ？を感じる｣



侑《…………誰？近くに男いんの？》

『え？男って…部活の先輩がおるけど』

侑《それって男やんな？》

『まぁ、そうやけど…』

侑《…はぁ……やっぱ心配やわ。A可愛いから襲われそうや》

『何言ってんねん、んなことあるわけ…』

侑《よし、決めた。週末、宮城行くわ、治と》

『………え？』

侑《ちーちゃんにおうち泊まらせてー言うといて！》

『あ、いや、ちょい待って、え！？急すぎるやろ！』

侑《急なんかやないよ！前から決めとったことやし！ついでに牽制しに行くわ！》

『どこになにを？』

侑《ほんじゃ、また週末な！愛しとるでぇ〜》



プツっと電話が切れて、冷や汗をかく。


やばい。

侑が来る。




澤村｢ど、どうした急に！顔を真っ青だぞ？｣

菅原｢体調悪い？？｣


『……いえ、なんでもありません』




侑は昔からめちゃくちゃ私のことを可愛がってくれている。

だが、それが少々過保護すぎるのだ。



もう嫌な予感しかしない。

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