<50> 牛島 ページ20
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「時間だ。」
後ろから俺を呼ぶ声がして
Aとの別れの時が迫った。
「これは持っておけ
お前が俺にトスを上げるという
約束をした証拠だ。
捨てたりするなよ」
さらに念を押しておいた。
昔、Aがスパイクの練習をしよう
と誘ってきたので乗ったところ
なんとスパイクを打つのは
Aだったらしく、
俺は散々トスを上げさせられた。
その時のAは笑いながら言った
「若がスパイクを打つとは限らないでしょ
いつも通りなんて詰まらない
また、宜しく〜」
これには俺でも参った
それ以来、Aとの約束は
念に念を押している。
「また？
まだ根に持ってるわけ？
わかったから…」
ジャージを受け取ってくれた
Aに"またな"と告げて
外に出た。
今思えば、Aが辛い思いをしたのも
バレーから離れかけたのも
白鳥沢を辞めていったのも
全ては俺が原因だったのかもしれない。
"もう終わった事だろう"
頬を撫でた爽やかな風が
そう言ってくれるような気がして
いつぶりだろうか…
不思議と口角が上がった。
また、会える日を楽しみに
それまでに世界を相手にできるよう
まずは全国を相手に
白鳥沢の名に恥じないプレーをしよう。
いつか、Aと
同じ舞台に立つために。
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チェルカ・リモーテ(プロフ) - 凄い…。実はこの小説読む前まではあまり牛若が好きじゃなかったんです。この小説を読んで見方が変わりました。(というか若様に目覚めました←)最後にはもう涙が…。 (2015年6月25日 18時) (
レス) id: 57ed7fdd3f (このIDを非表示/違反報告)
ラージ(プロフ) - お話素敵すぎました...!!ちょうど今こういうのが読みたくて探してたので、このお話と出会えて良かったです...! (2015年4月2日 17時) (レス) id: bf851e14ef (このIDを非表示/違反報告)
華(はな) - うぅ。涙が止まんない。全部読みました。とてもおもしろかったです。とても感動してしまって、最後には、涙が止まらなかったです。最後に、完結おめでとうございます。これからも応援してるので頑張ってください！ (2015年3月23日 23時) (レス) id: 3394f75bae (このIDを非表示/違反報告)
リーチェ(プロフ) - 小説読ませていただきました。夢主の成長する姿に元気をもらった気がします。これからも頑張ってください＼(^o^)／ (2015年3月18日 11時) (レス) id: 81ee9536f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃてぃ | 作成日時：2015年1月8日 23時
