四半純血のプリンス (ページ8)

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クィディッチの魅力を熱く語るロンたちの少し後ろを歩きながら、ハーマイオニーに向き合う

「ハリーがシーカーだなんてすごいね！」

「ええ！本でクィディッチのことを知ってとっても興味があったの。試合が楽しみだわ！」

「ハーマイオニーも選手になりたい？」

少し考えた彼女はおどけた口調で返した

「私は見る方が向いてると思うわ」

「そうね、私も」

笑いあって階段に差し掛かったところで、地面がぐにゃりと動いた
ホグワーツ名物動く階段。
それが私たち4人を乗せたまま動き始めたのだ

「捕まって！バランスを崩したら振り落とされる！」

階段が動かなくなったところは、見たことのない廊下だった

「どこだろう、ここ」

身を乗り出して階数を数えていたハーマイオニーが慌てた声を上げた

「大変！ここ、3階の廊下よ！」

「ダンブルドアが立ち入り禁止って言ってたところじゃないか！」

「早く戻ろう…！」

「無駄だよ。この辺りの階段、全部空中で切れてる」

つまり、もう一度この気まぐれな階段が動くまでこのフロアから出られない
青い顔をした4人の耳に低い獣の唸り声が聞こえた
ハリーがその主を指さす

「あれって…3頭犬？」

「奥に扉があるわよ、何かしら？」

1歩進もうとした彼女のローブを掴んで引き寄せる

「ダメだよハーマイオニー！多分あの犬は扉を守ってる。近付いたら怪我じゃ済まないかも」