四半純血のプリンス (ページ7)

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「ハリー・ポッター、あなたをグリフィンドールのシーカーに任命します」

授業終わりの変身学の教室に、ホグワーツ魔法魔術学校副校長、並びに変身学教授ミネルバ・マクゴナガルの声がゆっくりと響いた
クィディッチの試合には参加出来ないはずの1年生がシーカーに任命。
類を見ない異常な任命であった

「先生、僕は1年生だし箒も持っていません！」

「飛行術でのあなたの才能は素晴らしいものでした。これは秘密ですが、箒は私からプレゼントします」

メガネの奥で目を見開いた少年がありえないという風に首を振る

「…嬉しくありませんか？嫌ならば他の人を探します」

「嫌じゃないです！なんて言っていいか分からないほど嬉しくて…」

ふ、と優しく笑ったマクゴナガル先生が軽く杖を振った
途端に紙吹雪がハリーの頭上に舞う

「そういう時は素直に喜んでいいんですよ。…あなたの父親もいい選手でした…期待していますよ」

「父さんも？…ありがとうございます」

彼女が去った教室に、ロンの歓声が響いた

「すごいやハリー！こんなの…スゴすぎる！」

「ロン、僕あんまりクィディッチのこと詳しくないから教えてくれる？」

「もちろんさ！僕よりジョージやフレッドの方が詳しいけどね！」