四半純血のプリンス (ページ22)

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「オーケー！入ってきていいよ！」

腕いっぱいにチョコレートを抱えたまま２人の部屋に入る

「…あれ？ハリー？ロン？どこ行っちゃったの？」

確かに声はしていたのに２人の姿は見当たらない

「透明薬でも飲んだの？それともかくれんぼ？」

「かくれんぼさ！僕たちがどこにいるか当ててみて！」

ロンの声が聞こえた方を見てもやっぱり姿は見えない
なんだか愉快になってきて、ベッドのシーツを思い切りめくる

「フィニート・インカンターテム」

『呪文よ終われ』を唱えてみるも、２人の姿は現れない
呪文じゃない？じゃあやっぱり透明薬？

「すごいや！もうそんなに難しい呪文が使えるの？」

「すごくはないわよ、ハリー。もういい加減ネタバラシしてくれてもいいんじゃない？チョコレート持って帰っちゃうわよ」

「おっとそれはダメだ！」

チョコレートに釣られたロンが急に背後に現れて軽く悲鳴を上げてしまった
続いてハリーも何も無いところから現れた

「すごいだろ、これハリーのクリスマスプレゼントなんだってさ」

「透明マントっていう魔法のアイテムだよ…誰が送ってくれたのかは分からないんだけど」

「きっといい人に決まってるさ！」

手渡されたメッセージカードを見ると、確かに『透明マント』と書かれている

「すごい…本当にこんなものが存在したのね」

「こんなのがあったらいたずらし放題だよ！…A、チョコレートちゃんと僕の分もある？」

「もちろん、いっぱい食べていいわよ！」