四半純血のプリンス (ページ19)

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グリフィンドールが勝利した夜、談話室でハリーとロンが何やらコソコソ話をしていた
ハーマイオニーに習って彼らに声をかけにいく

「あら、今度は何を企んでいるの？」

「…グリフィンドールの英雄がこんな端にいていいのかしら」

「ハーマイオニー！Aまで！」

「やっぱここじゃダメだよロン。みんなこっちに来て」

ハリーに引っ張られるままやって来た男子寮。
4人で頭を並べてひっそりと会議が始まった

「あの番犬がいた扉のこと、どう思う？」

「何か隠しているのは間違いないわね」

思案顔のハリーが意を決したように顔を上げた

「ハグリッドとグリンゴッツに行った時に彼が何かを金庫から取り出したのを見たんだ。何かを隠しているなら、ソレじゃないかな」

グリンゴッツ？
あのグリンゴッツ銀行から何かを持ち出した？

「さっきロンには話したんだけど、ソレが狙われていると思うんだ」

「誰から？」

「スネイプ」

いきなり出てきた名前に思わず口が開いてしまった私をよそにロンが得意げに人差し指を上げた

「ハロウィーンの夜、足を怪我してたろ？あの時も言ってたけどやっぱりあれはあの三頭犬に襲われたんだ…中の物を狙っていたなら襲われる理由も分かるだろ？」

「僕のことをあんなに毛嫌いしてるのにも何か理由があるんじゃないかって」

「確かにそうね…クィディッチの試合もひどかったわ」

ハリーのことを避けているのには、理由しかない
でも私がここで明かすわけにもいかないから、彼らに同意を示すしか無い

「だから、ハグリッドに聞きに行こうと思って。魔法生物に詳しいハグリッドならあの犬のことも知ってるんじゃないかな？」