四半純血のプリンス (ページ15)

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ハロウィーンの騒動の夜、2本目の透明薬をあおって、談話室を出た
太った婦人の隣に降り立った瞬間、思わずぎょっとした
ダンブルドア校長、その人が婦人と楽しそうに歓談していた

「わしの読み通りじゃ。婦人、もう少しだけ起きていてもらってもいいかの？」

「えぇ、なるべく早くお願いしたいわ…私には見えないからしっかり連れて帰って来て頂戴」

まさか彼には透明薬の効果が効かないのだろうか？
またしても彼の瞳は見えないはずの私を見据えている

「君の父親なら無理やりマダム・ポンフリーの元へ連れて行った。そのハナハッカエキスは必要ない」

「…私が見えるのですか？」

「着いてきなさい」

私の問いかけを無視したままダンブルドアはゆっくりと歩みを進めた
仕方がなく彼に従うけれど、正直父さんのことが心配で仕方がない

「わしの部屋でホットミルクでも飲もう、蜂蜜を少し入れたあまーいヤツじゃ。安眠には丁度いいじゃろう？」

相変わらずにこにことしている校長の背中を急いで追う
父さんの状況を知っているのは恐らくダンブルドアだけ。
情報を仕入れるなら彼しかいない。

「さぁ入りなさい…あぁ、その前に元に戻してやらんとな」

ダンブルドアが少し杖を動かしただけでまだ効力は続くはずなのに、廊下に立っている甲冑の腹に私の姿がはっきりと映った