四半純血のプリンス (ページ2)

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電車で出会った少女・ハーマイオニー、そしてロンはグリフィンドールに組分けされた
大広間の天井に映された星空を見上げる少女の真意は知れない

「ねぇA、君はどの寮に入りたい？」

「…特に希望は無いかな。ハリーは？」

「絶対にグリフィンドール。さっきの子、マルフォイだっけ？あの子とは仲良くなれそうも無いし。できるならロンたちと一緒がいい。それに…僕の両親を殺した男はスリザリンでしょ？」

「そっか…じゃあ私もグリフィンドールかな。その話聞いてたらスリザリン嫌になっちゃった」

教職員の一点に向って鋭い視線を投げた彼女の先で、1人の男がため息をついた
そんなことには気付かず、マクゴナガル先生の呼び声が響く

「ハリー・ポッター！」

組み分け帽子の長考の末、帽子が彼の運命を告げた

「グリフィンドールだ！！！」

歓声を上げるグリフィンドール生を背に少女は前へと歩んでいく

「先生、ハリーの次は私でしょう？……私の名字は言わないでください」

小声で告げた軽い脅しに、先生は呆れたような顔をしながら組分け帽子を黒髪に乗せた

「…ほう、君は…そうか……しかし、父親とはまた違う…」

少女は内心苛立ちを感じていた
お願い、父親のことは口にしないで。
私はハリー・ポッターと同じ寮に入らなければならないの。

「……グリフィンドール」

やがて、組み分け帽子が観念したように選んだ寮は、彼女の目的への第一歩となった