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「トンクス？……ああ！君、もしかして＿＿」
「そっ、ドーラは私の姉。」
Aは簡単に自己紹介を済ませる。
ハリーの中で一つ謎が解けた。
彼女は確かに、先程自分をここに連れてきたニンファドーラに似ている。
髪色こそ紫やショッキングピンクでは無いものの、大きな目に、通った鼻筋がそっくりだ。
グリモールドプレイスに着いてから、聞きたいことだらけなハリー。自分の知らない間で変わっていた沢山の事を次々と目の当たりにして、目が回りそうになっている。
トンクス一家と不死鳥の騎士団の関わりはなんなのだろうか。
「もうすぐ夕食ね。ハリー、あなたの歓迎会が行われるはずよ。
私は手伝いに行くから、また後でね」
Aはそう言って、ハリーとロンの部屋から出ていった。
そしてようやく、ハリーは数週間ぶりにロンとハーマイオニーと向き合うことが出来た。
2人には聞きたいことが沢山ある。
「……まず、君達2人はどこまで知ってるの？ヴォルデモートが＿＿」
「ハリー、ハリー。私達も未だよく知らないのよ。
騎士団のこと、手紙で知らせようとしたら止められて。ダンブルドアはハリーに教えるなって言ったの。」
ハリーが例のあの人の名を口にすると同時に、ロンの体が少し跳ねた。ヴォルデモートという単語に恐怖を感じているようだ。
ハリーの言い方に苛立ちを感じ取ったハーマイオニーがすかさず応える。
一瞬、沈黙が訪れる。と、ハリーはまた口を開いた。
「……どうして？」
「僕らも分かんないよ。でも、ダンブルドアがそうしろって言うなら従うしか無いだろ？」
「分かったよ……今度ダンブルドアに会ったら僕が直接聞くさ。
それと、騎士団とトンクスの一家って＿＿と言っても姉妹が2人だけだけど＿＿どんな繋がりがあるんだ？」
「あの姉妹の母親はわたしのいとこだ。」
低く、落ち着きのある声が言った。
Aが台所に向かう際、開けっ放しにされたドアに、紛れも無いハリーの名付け親でもあり、この家の主であるシリウス・ブラックが佇んでいる。
ハリーは久しぶりに見たその姿に、心が踊った。と同時に、ブラック家の血縁のあれこれを、出会ってから今までのこの2年全く知らなかったが為に、驚きを隠せずにもいた。
「＿＿僕、僕よく考えたらシリウスの家族のことよく知らない。
そのいとこって＿＿」
「ハリー、夕食の時間だ。続きは下で話そう」
シリウスは羽織った上着の裾を翻し、階段を降りていった。
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Canaria(プロフ) - Kaitlynさん» 有難うございます！励みになります^^ (2020年5月28日 12時) (
レス) id: 76f9154df3 (このIDを非表示/違反報告)
Kaitlyn(プロフ) - とても面白いです！ワクワクしながら読ませて頂いています。無理せず更新頑張ってください！応援しています(^^) (2020年5月27日 23時) (レス) id: a8b20e8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Canaria | 作成日時：2020年5月10日 16時
