Travel.76 ページ41
Michael said
『……』
ボーッとしながら夜の海を眺めていた。
『………眠い』
ふわぁっ、と欠伸をしていると、急に何かを着せられそして抱き締められた。
『わっ』
志麻「何ボーッとしとるん?」
声の主は志麻だった。
『考え事……かな』
志麻「俺の事?」
『……まぁ、うん』
素直に言うと、志麻は嬉しそうに笑った。
志麻「…それで、何に対して考えてたん?」
不思議そうな声に、私は少し迷いながら返した。
『……この目、皆に見せてもいいのかなって』
そう言うと、強く抱き締められた。
志麻「ダーメっ、それは俺だけの特権や」
何て言ってぐりぐりと頭を私の肩に押し付けてきた。
『……坂田とセンラには、まだ話してないんだよね』
志麻「そうやな……話しとらんな」
『……』
志麻「俺から話す?」
『自分で話したいけど多分志麻が認めないだろうからいいよ……』
そう、うらたに話したのは志麻からだったからきっとあの2人にもそうじゃないと気が済まないだろうというのは最初から予想していた。
__実際志麻もりぃ君から聞いた訳だし。
何て思っていると、
志麻「ありがとw……まぁ、嫌なもんは嫌や」
と言って少し不貞腐れた様な声を出す志麻。
『……志麻』
志麻「ん?」
私が声をかけた所で志麻は少し離れると私は志麻と向き直った。
『……大好き』
志麻「俺も……と言いたい所だけど」
抱き締められて、耳元で
志麻「愛してる」
と言われて胸が苦しくなった。
__この関係も、何時かは海軍の奴らに引き離されるのかな
さっき志麻に言ったのは本当。でも1番考えてたのはそれだった。
志麻「……A」
『っ、何……?』
志麻「誰にも邪魔させへん」
『……!』
志麻「俺は……Aと一緒にいたい」
__お見通しだったんだ。
そう思った。
『……私も』
ずっと志麻と一緒にいたい。もっと彼の優しさを感じていたい。何より、
『……私を"死の天使”何かじゃないって言ってくれたの、志麻だけだったから』
これはりぃ君にも言われてなかった。いや、りぃ君はミカエルという名で覚えられてしまったから仕方無いと言えばそうだけど。
『あのね、志麻』
一つだけ、貴方に言いたい事があるから。
『……私の本当の名前ね』
志麻「言わんでええ」
『でも』
志麻「……Aが俺は好きや」
『!』
志麻「俺がつけた名前でいて欲しいんや__」
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つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» よくわけわかんなくなってバカみたいな顔して硬直してます…← (2018年8月20日 20時) (レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - つぎつぐさん» ただあれ間奏の時にリズムとテンポがズレやすいですよね……(苦笑)(頑張って親友に仕掛けますwww) (2018年8月13日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» 猫ふんじゃったは独学で気合で覚えました!!w(頑張ってください!!←) (2018年8月13日 13時) (レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 緒音*おのんさん» 猫ふんじゃった弾けるだけ凄いです。最初弾けなかったので……(確かに!よっしゃやったろっ←) (2018年8月12日 12時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
緒音*おのん(プロフ) - NANAさん» サックスもですか!楽器ができるのってものすごくうらやましいです...!わたしなんかピアノで猫ふんじゃったが弾けるくらいですよww(コーラっぽくしたらできそうですね!!←) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 1a98ce6b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月5日 9時