Travel.74 ページ39
それから暫くすると、莉犬が風呂から出てきた。
莉犬「お待たせ」
ちょこんと俺の隣に座ってぴったりとくっついて来るのを見て、莉犬の肩に自分の頭を置いてくつろいだ。
うら「……莉犬」
そう言うと、一瞬ビクっとして
莉犬「な、何…?」
と不安そうに言った。
__きっと、過去の事とかに触れて欲しくないんだろうな。
うら「そんな不安そうにしなくても…」
と言って体制を直すと莉犬を抱き締めた。
うら「……愛してる」
莉犬「……!」
うら「苦しい事は今は思い出さなくていいよ。こんな事があったから今の自分がいるんだって笑える位になったら話して。……それまでは、俺が莉犬を癒すから」
そして頭を撫でると、莉犬の肩が震えた。
莉犬「う、んっ……」
ぽろぽろと泣く莉犬を強く抱き締めた。
__莉犬が少しでも早く、心の底から笑える様に。
莉犬「……うらた」
うら「ん?」
莉犬「……ベッド行こ…?」
うら「……おう」
2人でベッドに潜り、強く抱き締める。莉犬を包み込む様に、でも壊れない様に。
莉犬「うらた、お願い……」
うら「…?」
急に言われ、何が?と思ったが
莉犬「今はうらたしか考えたくない……っ」
そのまま泣き出す莉犬に一瞬思考が固まったが、すぐに何を言いたいか解った。
うら「……いいの?」
莉犬「うらたなら、いい」
うら「本当に?」
莉犬「少し怖いけど……大丈夫」
きっと、莉犬が言いたいのはそういう事だ。
うら「…解った」
そう言って莉犬に口付けをする。今までに無い程深く甘くして。
莉犬「んぅ…ふ…あ……」
舌を入れて絡めると、莉犬の甘い声が聞こえてきて俺は更に深くした。
暫くすると、莉犬が俺の服をギュッと握っていてそれを自分の手に絡ませると莉犬の肩の力が抜けていった事が解った。
うら「……大丈夫?」
そう言って自分の胸の中で余韻に浸っている莉犬に聞く。
莉犬「…キス…上手すぎ」
小声で言われ、きっと恥ずかしいんだろうなと思って優しく莉犬の頭を撫でた。
莉犬「……うらた、もっと」
暫く莉犬が呼吸を落ち着かせて、急に顔を上げたかと思うともっと、何て言われてしまった。
うら「ん……莉犬、舌出して」
そう言うと大人しく舌を出す。それを唇は触れさせずに舌だけ絡めると、切なそうな表情を見せる莉犬。
__もっと莉犬をいじめたい
そう思ってしまった自分がいた____
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つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» よくわけわかんなくなってバカみたいな顔して硬直してます…← (2018年8月20日 20時) (レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - つぎつぐさん» ただあれ間奏の時にリズムとテンポがズレやすいですよね……(苦笑)(頑張って親友に仕掛けますwww) (2018年8月13日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» 猫ふんじゃったは独学で気合で覚えました!!w(頑張ってください!!←) (2018年8月13日 13時) (レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 緒音*おのんさん» 猫ふんじゃった弾けるだけ凄いです。最初弾けなかったので……(確かに!よっしゃやったろっ←) (2018年8月12日 12時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
緒音*おのん(プロフ) - NANAさん» サックスもですか!楽器ができるのってものすごくうらやましいです...!わたしなんかピアノで猫ふんじゃったが弾けるくらいですよww(コーラっぽくしたらできそうですね!!←) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 1a98ce6b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月5日 9時