先生と生徒の秘話 ページ17
躑躅森盧笙の監視として学校へ通っていた夢主ちゃん。その時のことを詳しくまとめた話です
ーー
＿＿＿オオサカ私立暁進高校
「(なんか…やけに賑わってるな…)」
朝の見回りとして廊下を歩いていると、どこのクラスもざわざわしていることに気づいた
こぉに賑やかやと今日、何かあったんかな…と心配になってくる
朝の職員会議でなんか言っとったかなぁ…
大事なことはちゃんと付箋にメモしといた気ーするんやけど…
「(っと、不安になったらあかん)」
こーゆうところで自分のこと信じな
今日は何も…
「(＿＿＿や、待て)」
なんか2年生には重大な知らせ着てたぞ…
テストを満点で合格したえらい生徒が転入してくるとか…
てんにゅ…
「(＿＿転校生が来る、とか校長が言っとったっわ！)」
校長の言葉を思い出して焦る
ダメやん自分！老化が始まってしもてる！
はああああ…とため息を吐きそうになったが、引っ込めた
今はホームルーム中や！廊下から変な奇声が聞こえるって生徒から苦情が来てまう
「ん？あれ？」
妖怪がどーのこーのと妄想していたら、向こうのほうで廊下に立たされている生徒を見つける
昭和なら分かるけど…今はH歴や
「なんで廊下に立たされているんやろ？」
悪いことしてしもたんかな？
と考えてしもた
俺はそろーとその“男の子”に近づいて、話し掛けた
「なんか悪いことでもしてしもたん？」
『え…』
その男の子は俺を見るなり、驚いた表情をした
なんや？俺の顔になんか付いてるんか？虫やったらとってくれ
って冗談はさておき、『え…』ってことは違うんやろうなぁ
「(というか、見たことない顔やな…)」
俺は【無意識】にその男の子の肩を掴んだ
俺自身、生徒のことは大体把握していたつもりなんやけど…
この子の顔…見たことないわ…
というか、男のくせに目がクリクリしとる…
「(なんや…顔が可愛いから女の子と勘違いされて路地裏とかにいったら襲われそうやな…)」
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作者名：真灯
| 作成日時：2021年5月30日 20時
