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【躑躅森盧生】
初めてアイツと会ったんは・・・
学校の廊下やったかなぁ
なんか悪いことでもして廊下に立たされてるんかと思ったら、転校初日の自己紹介前だったらしいな
あの勘違いはハズイ
生徒「従業員始めると茹でタコになったりチワワになったり」
盧生「誰が茹でタコでチワワや!
・・・あ、あん時の。改めて躑躅森盧生や。よろしくな」
手を握ったときコイツは普通の生徒とは違うって思った。男のくせに弱々しくて俺をいじったりもせず真面目に授業に取り組んでた
盧生「なんで新入生の前で自己紹介しなきゃアカンのや・・・」
『?どうしたんですか?先生。本番まであと少しなのに標準語抜けてますよ?』
体育館の舞台裏。入学式実行委員になったナミに俺は人前で話すのが得意じゃないことを伝えた。もう分かってると思うけど・・・
『この後、開会式を始めますって言うの私なんよ?』
せやからなんや?と思うたらナミも俺とちょっと違うあがり症の持ち主だってことが判明
アイツは───人間恐怖症のほうやった。それは人と目を合わせることも怖いと思ってしまうほど重症で
言われて見れば、アイツの前髪は長い。一度も目を合わせたことはなかったな
『先生、眼鏡貸しぃ』
盧生「これはアカン。大事なもんやからそんな簡単に貸せんわ」
『固いなぁ。誰も盗ったりせんよ。こうするんや』
背伸びをしたナミは俺の耳後ろに手を伸ばした
え?顔近ない?
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Silvia Silvermoon(プロフ) - 1番乗り〜Yeah(^^♪ (2021年5月8日 12時) (レス) id: a4f679c1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 | 作成日時:2021年5月8日 9時