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【天国獄】
『すみません、遠いのにワザワザおくってくださるなんて』
十四さんと別れた後、なぜか弁護士事務所にとらわれた貴女。彼から謎の「おくってやる」がありました。しかもお高そうなバイクで・・・
獄「いや、十四と仲良くしてくれてる礼だ」
『(わあ、お父さんみたい・・・)』
獄「今、良からぬことを考えたろ」
『え" 口から出てましたか?』
獄「いや、腹に回ってる腕が若干緩んだからな・・・」
エスパーだったら頑張って違うことを考えようとした貴女でしたが、問題なかっ───
獄「否定しないってことは考えてたんだな」
『』ギクッ
獄「まあ、今日のところは許してやるよ・・・」
アリガトウゴザイマス、と片言で呟きます。しばらく走行していると彼は話を切り出します
獄「本当の十四はよぉ打たれに弱いからあんま人と話すのが好きじゃねぇんだ。けど、お前と話すときのアイツは本当の自分をさらけ出せているように見える」
『・・・・・・
似ているからかもしれませんよ。十八の時の私みたいに』
バイクのエンジン音と彼の背中の体温が心地いいからか、つい口を緩めてしまいます
獄「そりゃあ、どういうことだ?」
『実は私もガラスのハートなんです。彼と同じように対人関係で悩んで、苦しむならいっそのこと死んでしまおうと考えていました』
赤信号。バイクのエンジンだけが道路と木霊していた。彼は黙ったまま
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Silvia Silvermoon(プロフ) - 1番乗り〜Yeah(^^♪ (2021年5月8日 12時) (レス) id: a4f679c1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 | 作成日時:2021年5月8日 9時