お姉ちゃん２【hpmi】

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「……一郎」

「おう…」


嫌な予感が、する。

店を出たあと、どこを探しても姉ちゃんの姿がない。姉ちゃんのことだ。俺たちに何も言わずに1人で帰るなんて、可能性として限りなく少ない。

だとすると、考えられることは――…


「おい一郎」


後ろから空却に声をかけられる。ハッとして振り返ると、空却の手には緑色のミサンガが握られていた。


「…ッ、それ」

「そこに落ちてたぜ。…これ、Aがつけてたやつだよな」


空却の言葉に頷く。間違いない。それは姉ちゃんが2年前に、俺と二郎、三郎と4人分お揃いで作ってくれたミサンガだった。

かなり丈夫で、そう簡単に切れることのないミサンガ。現に2年経った今も、俺の右手首に赤色のミサンガがついている。

空却から手渡されたミサンガをよく見てみる。そこでやっと気づいた。

ちぎれ目が不自然だ。…そう、まるでちぎれたのではなく、意図的に無理矢理ちぎったかのようで。


「…っ、空却！俺は目星のつく奴らの拠点端からつぶしてくる！お前は帰るなり百舌九さんに伝えるなりしてくれ！」


バッと顔を上げ走りだそうとした俺の腕を空却が引く。

いきなり行先を阻まれ、じれったくて振り向くと空却は見るからに不機嫌な顔をしていた。




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更新サボってごめんなさい…ランキングにお姉ちゃんがあるの見てなんか感動しました

空却くん誕生日おめでとう…(遅い)

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