【ヒプノシスマイク】彼の対処法9

「コーヒー」を喫茶店で頼まれたあと･･･ ページ20

【波羅夷空却】

「コーヒーをコイツに。拙僧にゃコーラくれ」

私もそっちがいい、だなんて彼の前では言えません。嫌いなものを教えたら何をされるか。

「それまだあちぃーぞ」

あっちち、と小さく舌を出す夢主ちゃんを「言わんこっちゃねぇ」とコーラの瓶を片手に見つめる空却くん。

「もう飲めんじゃね？え？あちぃし不味い？おまっ、もとから飲めねぇってことじゃねぇか!!!

な、なら、さっさと言いやがれよ！拙僧が悪いみたいじゃねーか！」

空却くんは夢主ちゃんに「取りあえず口直しにこれを飲め」と飲みかけのコーラを渡しました。

「あっ！待っ！！」

瓶に口をつけた夢主ちゃんに手を伸ばしてフリーズ。

「(ああっ！間接キスじゃねぇか！////)」

あ〜ら、少女漫画のような展開にはなれていないようですよ。ここのテーブルだけお見初めのようです。



【四十物十四】

ウーロン茶でも頼むのかな〜と期待していたら、珍しいくブラックコーヒーを頼んでいました。

「(よ〜しっ！ナミちゃんに大人っぽい自分を見せるっす！)」

夢主ちゃんにカッコ良いところを魅せるため、毎日コーヒーに奮闘し、今日 誘ったのでした。

「じ、じぶん、コーヒー、の"め"た"っす"」

目に涙をためて、心のなかでは「苦っ」といかにも思っていそうです。

夢主ちゃんはそんな彼に大人の自分を見せようと優雅にコーヒーを啜りました。

「す、すごい！クールにコーヒーを･･･！」

苦いのを堪えているんですけど、十四くんにカッコ良いところを見せたかったんです。

「(やっぱりナミちゃんはすごいな！////)」

カップの底が見えるまで啜り終えると十四くんの頭に手を伸ばし

「え？カッコ良かったっすか？や、やった！！！///」

頭をナデナデ。これ以降、夢主ちゃんは彼の前では飲めるフリをしました。




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