愛が3こ ページ4
三郎side
ガチャ、バタンッ
『っ、やってしまった…///』
そう、言葉通り俺はほんとにやってしまった。
実の妹に、キスしてしまったのだ。
ボフッ
さっきのことを思い出して、思わず顔を赤くしながら口を手で覆い、ベッドに倒れる。
『ほんと、なにやってんだろ…』
そもそも、いつからだろうか。
妹に、こんな感情を抱くようになったのは…
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数年前
俺とAがまだ小学生だった頃。
『あ、』
A「でね、そこでじろ兄が…」
○○「マジで、Aの兄ちゃんおもしれぇな!w」
『ッ!』
顔も名前も覚えてない男子と話してるA。
A「でしょ?それで、……」
なんで、そんな奴と喋ってんの…?
何に怒っているかも分からず俺は、
『A!』
A「あ、三郎!○○くん、また明日!!」
俺達は別々のクラスで、帰りは必ずA迎えに行くし、もちろん休み時間だってAに会いに行った。
今日もAを迎えに行き、後は兄達が待つ家に帰るだけ″だった″。
それなのに…
A「痛いッ、三郎!痛いってば!!!」
『ッ!ご、ごめん…』
気付けば学校を出て、家の近くの公園まで来ていた。
Aの手も強く引っ張っていたようで、手首の辺りが赤くなっていた。
A「どうしたの、そんな怖い顔して…」
どうしたの、って…
『別に、なんでもいいだろ!!』
嘘、ほんとはなんでもなくない。
ほんとは、心が痛かった。何故かは分からないけど、ずっと俺だけを見て笑いながら話してほしいって思ってた。
あれ、
A「でも、『なんでもないって言ってんじゃん!!!』ッ!」
『なに、泣いてんの、』
なんで俺はこんなに、
A「っ、ごめっ、っ。」
嬉しんでるんだ…?
『っ、泣くなよ。』
あぁ、泣いちゃった。
ドロ…
ほんっと、可愛いよね。
ドロドロ…
『…早く、俺だけの物になればいいのに。ボソッ』
俺の中にあった黒い塊のようなものが、
ドロドロ、ドロ…
少しずつ、零れた。
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『…はぁ。』
やだなァ、ほんとに。
なんで、俺達は兄妹なんだろう。
あの時この気持ちに気づいてから何度思ったことか。
それに、
『夜、俺の部屋来て。』
なんて。
『あぁ、もう!』
なんであんなこと言ったんだよ俺…
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
作者
回想が意外と長かった…
文章大丈夫かな…(心配)
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Rion(プロフ) - 続きが気になります!!! (2021年3月19日 19時) (レス) id: 509eabb025 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる - もしかしたら同い年かと…同い年でこんなおもしろいの書けるってすごいですね!これからも楽しみにしてます! (2020年4月29日 15時) (レス) id: 0a456539a3 (このIDを非表示/違反報告)
げんちゃろ推しのポ女 - かっちゃんさん» コメントありがとうございます!更新が遅くなりました。。楽しみにしていただけているなんて、、すごく嬉しいです!!!更新頑張ります!!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: 24006cdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - (っ'ヮ'c)ウッヒョォォォォオ…続きがたのすぃみ…更新たのすぃみにしてもす (2020年3月11日 18時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
げんちゃろ推しのポ女 - ひつじさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!!! (2020年3月4日 17時) (レス) id: feab841105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げんちゃろ推しのポ女 | 作成日時:2020年2月23日 2時