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萩谷side
美勇人と抱き合ってたっていうのを聞いて
無性に、腹が立った。
「ここまで来て熱出すとか意識低すぎ。かとおもったら美勇人とイチャイチャしてんの？バカなの？」
苛立ちから、きつい言葉を言ってしまう。
はぁ〜〜、なにこれ。
安井 「萩ちゃん、嫉妬してんだね。美勇人に取られちゃっても知らないよ〜〜」
萩谷 「…わかってる」
目で追ってるうちに、好きになってて
でもなんか認めたくない自分もいて
冷たくあたって、傷つけてしまう。
あいつのこと狙ってるやつもいるわけで
正直、焦る。
ムシャクシャする気持ちを落ち着けようと
シャワーを浴びて出ようとすると
「ひぃっ…！」
可愛げのない声を出す、あいつが立っていた。
肩を掴んで、こっちへ向けると
必死で平然を装ってて
笑ってしまいそうになる。
美勇人は俺よりも、優しくて
ドキドキしたなんて言うから
そんなこと、忘れさせてやりたいと思った。
でも、捻くれてる俺は
お前と違って遥ちゃんは可愛いだの守りたいだの
思ってもないことを口走ってしまう。
泣かれると、我慢できなくて。
嫉妬？してくれたのが嬉しくて
恥ずかしがる姿が、たまらなく可愛くて
向き合って、抱きしめようとしたけど。
「…これ以上、触んないで」
と、突き放されてしまった。
萩谷 「あ、そ…」
俯くあいつを置いて脱衣所を出た。
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
