◎ ページ29
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夕方、目が覚めて熱を測ると、37.2℃
夏場だからこれが平熱
汗をたくさんかいたから、スッキリしたくて
お風呂に入りにいくことにした。
みんなまだ練習してる時間だから大丈夫だろうと思い、ノックもせずに脱衣所の扉を開けた。
「ひぃっ……！！」
そこには、濡れた髪にタンクトップ姿の萩谷くん
お風呂上がりなのか、いい匂いがする。
急いで出ようとすると
萩谷 「おい…」
と腕を掴まれた。
「し、失礼しました…！」
萩谷 「…熱は？」
「さっき測ったら、下がってて…。シャワー浴びたくて…。」
萩谷 「ふーん」
肩を掴まれて、彼のほうを向される。
だめ、だめ、落ち着け自分
ここで動揺したら、またバカにされる
萩谷 「美勇人とイチャイチャできてよかったね。」
「は、萩谷くんと違って、美勇人くん優しいし、どきどきしたっていうか…」
負けちゃいけないと思い、強気で答える。
萩谷 「………むかつく」
そう言ってジリジリと壁際に追い詰める
「人のこと言えないじゃん！萩谷くんだって遥ちゃんと仲良さげにイチャイチャしてるしっ…」
萩谷 「なに？見てたの？確かに、遥ちゃんはお前と違って可愛くて素直だし、真面目だし、なんか話聞いてあげたくなるっていうか、守ってあげたくなるっていうの？」
あれ？なんだこの気持ち
別に萩谷くんがだれに興味を持とうと関係ないはずなのに
……心の底から悲しい。
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
