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美勇人 「A？なに、そんな怖い顔して(笑)」
「ん…？怖い顔してた？」
遥 「あ！萩谷先輩！」
水を飲みに来たであろう萩谷くんに
にこにこと話しかける遥ちゃん。
…恋してる女の子ってこんな顔するんだ。可愛い。
萩谷くんも、優しい顔で話を聞いてて
なぜか悲しくなったのと、クラクラするのとで
机に頭を伏せた。
美勇人 「ね、さっきから様子おかしいけど大丈夫？」
答えられる余裕もなく、意識を手放した。
小さい頃から高熱がでると見ていた
重いタイヤがたくさん自分にのしかかってくる夢を久しぶりに見た。
苦しくて、苦しくて。
「ん…もうむり、むり、むり〜〜〜！！！」
自分が暴れる音で目が覚めた。
頭がぼーーってして、もう一度目を瞑ろうとした
美勇人 「………どうしたの？大丈夫？(笑)」
リビングのソファーの下には美勇人くん。
美勇人 「すごい、熱あったんだよ？キッチンの机で気を失っちゃって。」
ここまで、運んでくれて
今まで看病してくれてたらしい。
「全然、寝られなかったよね？ほんとに、ごめんね」
美勇人 「熱は？どう？」
と、私の横に座る。
「昨日より、マシになってる。美勇人くんのお陰、ほんとにありがとう。」
美勇人 「いーえ。今日は大事をとって休んで！」
みんなに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいで、また自分が嫌になって、涙が出そうになる。
その涙を隠すように、立ち上がり自分の部屋に戻ろうとした。
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
