summer song . (ページ22)

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萩谷side

ある程度、作業が進み
キーボードに向かってるはずのあいつを見ると

ヘッドホンをしたまま、寝てる。

もうそろそろ、大学も閉まる時間。

ほんとにどこでも寝れるんだなと呆れる。

萩谷「……無防備すぎ。」

ヘッドホンを外してやりながら

ちゃんと顔を見ると意外と可愛い顔してる。

……じゃなくて

萩谷「おい、起きろって」

お前…って言いかけたけど

萩谷「A…起きろ…」

「ん、北斗くん……？」

……なんか分かんないけど

ほんとに、ムカつく。

眠そうな目で俺を見て、

「は、はぎやくん…？あれ？Aってよぶから、北斗くんかとおもった」

また寝ちゃった…なんて頭を抱えるA。

それを横目に帰る用意をしていたら

「わ、私も帰らなきゃ。学校閉まっちゃう」

「…………」

萩谷「…………なにしてんの」

「ずっと、同じ姿勢で寝てたから…。体が痺れて動かない…」

そんなAに、笑いをこらえきれなくなる。

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