【第1話】県立山桜高校 ページ3
数分後、「県立山桜高校」の廊下にて。
私は親友である佐々木 里菜(ささき りな)と、宮水 志穂(みやみず しほ)と共に長い廊下を闊歩していた。
志穂)「Aは朝から真面目ですねー」
里菜)「ほんとだよねー、修了式の日まで稽古するなんて」
A)「小さい頃からやってることだから、ちゃんと続けなきゃって思ってて…」
志穂)「流石ですね！」
里菜)「偉すぎ！あたしには到底無理だわー」
親友2人からの称賛の声を耳にして、私は嬉しさ半分、恥ずかしさ半分という気持ちを胸中に抱えて苦笑いを浮かべてみせた。
＿＿＿私の名前は神楽 A。
今年の春……4月から高校3年生になる、至って普通の女子高生。ただ、家が神社だということは少し他の家とは違う部分だと自負している。
アイドルやインスタ、モデルなどに詳しくない、少し時代遅れの私にとっての唯一の趣味は剣道だった。
私が通っているのは「県立山桜高校」。偏差値は55〜60、文化部よりも運動部が発達していること以外はやはり普通の県立高校だった。それでも私は、仲の良いクラスメイトや親友に囲まれて幸せな日々を送ることが出来ている。
「あー！おはよーAちゃん！」
「おはよー！」
A)「おはよう、佐伯さん、田中さん」
挨拶をしてくれるクラスメイトに微笑みつつ、私は窓際後方2番目にある自分の席に着いた。ここから見える桜の大樹は本当に立派で、この席で良かった…と思う1つの要因だった。
鞄を机の上に置き、咲き乱れる桜の花にふぅ…と息を吐いて見蕩れていたその時だった。
「おはよう、神楽さん」
突然頭上から自分の名前を呼ばれて、私ははっと顔を上げた。
A)「＿＿おはよう、高木君」
声を掛けてきた少年……高木 隆聖(たかぎ りゅうせい)君は、私に爽やかな微笑みを向けて手を軽く振ってから、前の方にある彼の席に戻って行った。
高木君はくしゃくしゃの黒髪をしている。そして無邪気に笑う深い青の瞳。身長は高く、男の子達の中でも「カッコイイ」部類に入る人気なクラスメイトだ。勿論女の子から支持され、男の子からも人気が高い。
……私とは程遠い。
あんなに人に囲まれることは私の人生にはないことだ。
正反対であろう私と高木君だけれど、彼はよく私に話しかけてくる。毎日、毎日、毎日。
何故だろうか？という疑問を抱く私だったが、里菜と志穂に急かされて修了式が行われる体育館へと移動を開始したのだった。
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ゆず(プロフ) - すみません！3シリーズを見たいのですがパスワードを知りませんので教えていただけないでしょうか？ (11月9日 11時) (
レス) id: f05f2119f4 (このIDを非表示/違反報告)
あいもん - 続きが気になりすぎて寝れません。パスワード教えてもらえますか。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 8700edf818 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆(プロフ) - 琴魅さん» ありがとうございます！頑張りますね^ ^ (2015年7月24日 6時) (レス) id: 9f11fcf1ca (このIDを非表示/違反報告)
琴魅 - 楽しみにしています！ (2015年7月24日 0時) (レス) id: e94cb77da7 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆(プロフ) - 案をありがとうございます！OKです。本編が少し落ち着いたら、番外編を書かせていただきます^ ^ (2015年7月23日 23時) (レス) id: 9f11fcf1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sky☆ | 作成日時：2015年3月7日 8時
