３話（8/20） ページ5
殺すか？ いや絶対に駄目だ。メインキャラのクラピカを殺しては世界が瓦解する。それだけは、どんな衝動に駆られてもしてはいけない禁忌だ。
「はは……いや、いやぁ、中々面白い答えだね。私の見た目的に争いごととは無縁そうだからそう思ったんじゃないかい？ それならその勘違いは払拭してしまいなさい、私は人を殺します。ものを盗ります火をつけます」
今は適当に流して、どうにか彼との友好的な関係を取り付けるしかない。無理に冗談を言うなと執拗に言い聞かせれば逆に怪しまれてしまう。
「私が善良な一般市民に見えていたからこその警戒だったとはね。でもねクラピカ、レオリオ。私は確かに悪事を働くけど、君たちと仲良くなりたいのは本心なんだ。おばさん、友達少ないから」
よっこらせと掛け声つきで立ち上がり、二人との距離を詰める。一歩、二歩と順調に埋まりゆく物理的な距離感は、精神的な距離をも多少縮められたことを意味していた。青くて結構。
「改めまして、Aです。二十六歳女性既婚者、殺しは別に好きではない。よろしくお願いしてくれる？」
それぞれに両手を差し出すと、二人は視線だけを交わえて、頷いてから握手に応じてくれた。
青春を感じるひとときにしみじみ感じ入りながら仕切り直して話をするため、誰からともなく腰を下ろす。特にレオリオとはあまり話せていない、今のうちにお話しないと。
夜半遅くまで三人で言葉を重ね、随分と仲を深めることができたかと思う。クラピカも、未だ違和感はあれど、ひとまず私はこういう人間だと納得してくれた。
「Aさん、本当にすまなかった。今までの無礼を許してほしい」
別れ際、クラピカが深く深く頭を下げた。レオリオもだ。クラピカが異様に私を危険視していたから、感化されてしまったのだという。
「いいよ、全然。見た目が弱そうなのは才能だから、むしろ嬉しかった。ありがとうね、クラピカ。君はいい奴だ。合格できるよう祈っているよ」
「こちらこそ。ご武運を、Aさん」
固い握手を最後に和やかに別れ、ぶん投げたままだったリュックとジャージを回収する。ここで、今まで浮かべていた笑顔がふっと消えてしまった。
考え得る限りでは最高の関係に落とし込めたのではないだろうか。明確に敵とも味方ともつかない曖昧な立ち位置は、ヨークシン編を思うと非常に好ましい。
最初はどちらともつかない立場を装って、密偵紛いのことができる。今夜の進展は遠慮なく利用させて頂こう。
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ハル(プロフ) - 向日葵さん» ご無事で何よりです…！それはありがとうございます(笑)幸い軽微な被害で済みましたので、すっかり元気に続いています！余震はまだ少し怖いですけれど、元気にやって参りましょう！ (2018年9月15日 13時) (
レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エルさん» 同郷の方！ご無事で何よりです！本当に、復旧にあたって下さった方々には頭が上がりませんね…H×Hが完結するまでは何としてでも生きてやりますよ！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ネフェルティティさん» そちらでも台風などで非常に大きな被害が出たとお聞きしております。地震に台風にと最近災害が一際目立っておりますが、どうかお元気で、ご無事でいらっしゃることを心より願っております。温かいお言葉をありがとうございます！頑張りましょう！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - シユウさん» ありがとうございます！何年もお付き合い頂き感無量でございます…！お願い死なないでシユウさん！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ありがとうございます！まだまだ頑張って行く予定です！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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