２６話（8/30） ページ28
意外なことに優等生然として最前列に陣取っているイルミさんも、ライセンスは受け取って早々ポケットに突っ込んでいた。金銭感覚が狂っている人はこれだから、と苦言を呈す勇気はない。何のこと？とか言われそう。
旅団での生活を経て間接的にお金の大切さを知っている私は雑に扱う度胸もなく、そっとリュックにライセンスをしまった。
「まず、ライセンスの効力についてですが……」
「その前に、少しいいだろうか」
揚々と話し出そうとしたマーメンさんを遮ってクラピカが挙手をした。そういえば、議論があるのだったな。キルア擁護の。
「先日は異を唱える暇がなかったが、全員揃っているこの場だから言わせてもらう。キルアの不合格についてだ」
「その件についてはオレも言いたいことがあるぜ」
仲良く前後に座っていたレオクラコンビの発言に、ほぼ当事者であるイルミさんは一切反応を示さない。本人は何も問題ないと確信しているので当然といえば当然だけど、こういう態度がゴンくんたちは気に入らないんだろうなと思う。
「会長、どうします？」
「うむ、納得がいかんことに素直に声を上げられるのはいいことじゃ。審議を許可しよう」
会長は寛容にも頷き、マーメンさんの代わりに壇上に上がった。この老人にとっちゃ些事なのだろう。若者が何か囀っているな、程度に捉えていそうだ。
ぶっちゃけ、ゾルディック家と懇意にさせて頂いてる私としては家庭の事情にそう深く立ち入るべきではないと感じるのだが、拗らせたくないので黙っておく。藪は突つかない方が賢明なのだ。
万一話を振られたら知らぬ存ぜぬで通そう。私は空気が読める女。などと、半ば他人事のように考えていたら騒々しい足音がして、更に騒々しく扉が開かれた。
見るまでもなく、気絶から復帰したゴンくんだ。今にも話そうとしていたクラピカ含め誰も彼もが静まり返り、彼の動向を見守る。
最前に座って見向きもしないイルミさんの横に仁王立ちになって、第一声。静かな怒りに満ちた声音である。
「キルアにあやまれ」
イルミさんは相変わらず視線の少しも動かさずに、平然と「何を？」と聞き返した。それにゴンくんが怪訝そうな顔をする。
彼の中の正義は、イルミさんという異常な存在を未だかつて見たことがなかったようだ。いや、他にもあんな人がいたら怖すぎるけど、そうじゃなく。
ゴンくん視点では友達をいじめた悪い奴でも、イルミさんはあれを教育としか認識していない。お互いの齟齬が大きすぎる。
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ハル(プロフ) - 向日葵さん» ご無事で何よりです…！それはありがとうございます(笑)幸い軽微な被害で済みましたので、すっかり元気に続いています！余震はまだ少し怖いですけれど、元気にやって参りましょう！ (2018年9月15日 13時) (
レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エルさん» 同郷の方！ご無事で何よりです！本当に、復旧にあたって下さった方々には頭が上がりませんね…H×Hが完結するまでは何としてでも生きてやりますよ！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ネフェルティティさん» そちらでも台風などで非常に大きな被害が出たとお聞きしております。地震に台風にと最近災害が一際目立っておりますが、どうかお元気で、ご無事でいらっしゃることを心より願っております。温かいお言葉をありがとうございます！頑張りましょう！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - シユウさん» ありがとうございます！何年もお付き合い頂き感無量でございます…！お願い死なないでシユウさん！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ありがとうございます！まだまだ頑張って行く予定です！ (2018年9月15日 13時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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