「ヒソカさんの人見知り発言に関しては信用も信頼もしてないけど理由が分からない時に適当に使える良い言い訳だと思う」 ページ45
あっヤバい……絶対百パーセント何かしら企んでる笑顔だ……流石に情報公開し過ぎたろうか。いやでも、このくらいは正当な対価として割り切るべきだな。
ヒソカさんだって馬鹿じゃないんだ、いずれはこのリスクに気付いただろうし、そのタイミングが早くなっただけのこと。とりあえずヒソカさんは今以上に最優先で警戒しておこう。
「にしても、成長したね♥ボクが思っていた以上に強くなったじゃないか♥」
「そりゃどうも……私を獲物と認識して欲しくはない所ですけど」
「つれないこと言うなよ♠君と戦うのを楽しみにしてたんだから♣」
「えっ」
うん? 今えらく聞き捨てならないことを言われた気がするんだが。気のせいだよね。そうきっと気のせい。気のせいであって欲しい。
「君の世界にいた頃から期待してたさ♦」
「……ありがとう、ございます……?」
マジですかヒソカさん。えっ、そんなに期待しちゃうの? 私に? 有難い半分怖過ぎ半分。何ならどうか殺さないで下さいと泣いて懇願したい。
「時々向こうにいた時を思い出すけど、あの時点で素質があったよね♣」
「そ……そうなんですか……」
時々思い出してくれてたとか何それ可愛い、とは思うけれども。まさかあんな平和な生活の中にヒソカさん試験含まれてたの? 何それ怖い。
レオリオを軽々担いだまま、何やら楽しそうにしているヒソカさんから、そうっと目を逸らした。命の危機ってこういう所で感じるもんなんだなって。
イルミさんのお陰で何事もなく二次試験会場に到着したヒソカさんは、レオリオを木の下に置いてさっさとイルミさんの近くに行ってしまった。
直接接触する気は余りないようだが、やはり知り合いの側にいた方が良いのだろうか。ヒソカさん自称人見知りだし。
さて、私はと言えば、ゴン君達が来るまで時間があることだし。折角だからキルアあたりと話でもしようと思う。ヒソカさんのインパクトがでかすぎてそう言えば話せてなかったからね。
周辺を見渡すと、キルアは退屈そうに木の幹に背を預けて欠伸なんかをしていた。余裕ぶっこいちゃってまあ。
「おーい、キルア」
ちょいと驚かしたれ、と悪戯心に“絶”で背後から近付くと、彼は完全に暗殺者の目で振り向きざま変形した腕を振りかざしかけ──私だと気が付いて、ふっと気を抜いた。
「なんだ、Aかよ。驚かせんなよ」
「久々の再会だし、暇な試験にアクセントをと思って」
「いやいらねーから」
「ミルキとキルアは私の安定剤。一番元の世界の友達と近い感覚で話せるんだよあの二人。すごく助かってる」→←「戦ってみたくないとは言わないけど? ほら相手に情報握られるのは誰だって嫌な訳ですから」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー! うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました!後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね!(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……!!! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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