「この適当な会話が何だかんだ言って一番楽しかったりする。旅団でこんな気の抜けた会話出来ないもん……」 ページ14
余りに眩い笑顔に耐え切れず珍妙な声と共に蹲ると、ゴン君は「大丈夫！？」と背中に手を添えてくれた。その優しさをやめてくれ死んでしまいます。
「どうしたの？ 船酔いしちゃった？」
「いや大丈夫全然平気、本当少しだけだから。うん」
「無理したら駄目だよ？ 女の人は体を大事にしなさいって、ミトさんも言ってた。あ、ミトさんはオレの叔母さんなんだ」
「そっかそっか、良いこと言う人だねえ。肝に銘じて体調管理頑張るよ」
ミトさんって言った瞬間嬉しそうに笑顔の花咲かせるの何なん？ 可愛いかよ。
非道なゴン君のキュート加減に一周回って怒りを覚えながらも、私は彼の手を借りて立ち上がる。
「オレ、ゴン。ゴン=フリークス。よろしくね、お姉さん」
「私はA。お互い頑張ろうね、ゴン君」
一度離した手を再度突き出され、何かと思いきやゴン君は自己紹介を始めた。こんな初対面の怪しい女に本名教えるとかヤバイだろう、とは思うも、ゴン君のことはよっく知っているので私も本名を晒す。
小ちゃくてまだ出来上がってない手を取り、大きく上下に振る。ゴン君もそれに応えてくれたので、暫く二人で腕をぶんぶん振っていた。
「ゴン君は、どうしてハンター試験を受けに？ 合格率は低いし死亡率は高いし、デメリットがデカすぎると思うがね」
並んで船の、比較的綺麗な所の床に腰を落ち着け、魚の唐揚げを分け合って食べながら問う。勿論知ってはいるが、単なるポーズだ。
ゴン君は美味しそうに唐揚げを頬張っていたが、ふっ、とその表情が引き締まった。
「親父を探してるんだ」
真剣な声色だった。彼がジン氏に相当な思い入れーーいや、もう、執着と言っても良いか。そんなものを持っているのが分かる。
「お父さんを、ね……もしかして、ジンって人？」
「親父を知ってるの！？」
「おっとー？ 落ち着きたまえ少年。流石にあんな有名人を知らないとは言わんが、写真しか見たことはない。実際に会ったことはないさ」
私がすっとぼけて探し人を言い当てると、ゴン君はぐんと顔を鼻先まで近付けて来た。この天然タラシさんめ。
知らない旨を素直に告げると、風船からゆっくり空気を抜くように、しゅん、と元の位置に戻ったゴン君。
「……お姉さんは？」
「うん？」
「お姉さんは、どうしてハンター試験を受けようと思ったの？」
もむ、と唐揚げを一口咀嚼したゴン君の問いに、私は迷いなく即答した。
「人を探してる」
「この流れはあと一回やる予定。そんでゴン君が可愛過ぎてプリ○ュアレベル」→←「やっとこさ一巻の最初に入ったのだけれど、ゴン君の純粋さに早くも心折れそう。目が！ 目が焼ける！」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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