「クラピカクラスタの方には申し訳ないけど、現状クラピカのことは敵認定しかしておりませんね！」 ページ6
そう言えば、こんな状況になってしまったのだから、フェイに連絡をしないと。そう考えて鞄から携帯を取り出すと、丁度フェイからの着信が来ていた。何このデスティニー。
「もしもしー」
『お前、飛行船ハイジャクされたらしいね』
初っ端から余り宜しくない事態を突かれ、つい苦笑いが零れる。
「そうなんだよね、何で今日に限って来るんだろ」
『きと呪われてるよ。今どうしてる？』
呪いだなんて、フェイとは程遠い単語が出て来て思わず笑ってしまった。一気に多幸感を覚えながら、船室に繋がるドアを開ける。
中にいたオッさん達の気持ち悪い視線を一身に浴びる私。ゴンは良くこの空間で笑顔を保っていられたなあ。
「下手に目立つのも嫌だから、窓から飛び降りたよ。二千メートルスカイダイブ、貴重な体験でした」
『怪我は？』
「ある訳ないじゃん、何てったって私だぜ？ 今は通りすがった船に飛び乗って、船長さんのご厚意に甘えてる」
『なら良い。ま、精々頑張れ』
「わー、応援してくれるなんて珍しいね！ 愛してるよダーリン！」
『珍しいて何か』
「アッごめんなさい。……暫く時間かかりそうだから、また明日電話するよ。今めちゃめちゃ他の人に見られて不愉快」
呑気に電話をしているのが大層お気に召さなかったのか、今にも喧嘩を売ってきそうな面構えのオッさんを横目で見て、惜しみつつ電話を切る。
鞄の中に携帯を入れ、オッさんを総スルーで空いていたハンモックの具合を確かめ、鞄を抱えて寝転がった。
程良く揺れる網は、荒くれ者が集う船にしては随分と丁寧に作られている。元々技術者だった人がいたのだろうか。
仰向けで鞄をお腹に置き、ゆっくり目を閉じた。勿論完全に眠る訳じゃない。この一年間で浅い眠りを故意に引き出す方法を習得した。
さて、狙い通りなら、一日位でーー
「すまない」
予想は見事に的中した。人の気配で覚醒はしていたけれど目を閉じたままの私に、控えめな声がかかる。
眠そうな演技をしてのんびり目を開けると、眩しい金髪と、少しばかり不自然に黒い瞳が目に入った。こいつが、私達の敵か。
「んー……何？」
「そのハンモックを譲って貰えないだろうか。壁だとどうしても、体が痛くなるんだ」
「ああ、ごめんね。もしかしてずっと待ってた？」
鞄を背負い直してひょいと降りた私を、クラピカは困ったような目で見た。
「クラピカに割と酷い発言しかしてない件について。キャラとしては好きだよ！ キャラとしては！」→←「これが不可視の力……念をも凌駕する最強のパワー……抗うことが出来なかったよパトラッ○ュ」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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